うしろから読んでいる本を覗かれてるようなものですから、たしかに気持ちがいいものではありませんね。
それに対して「図書館の本にやましいものなどないのだから見られてなにが問題なのか?」という議論は普通起こりません。
なぜ気持ち悪いのかといえば、自分の趣味・趣向、さらには思想・信条をチェックされている感じがあるからですよね。だから上記のような反論は普通しないのです。
一般にはプラバシーと言われるものです。
パソコン利用に関してもほぼ同じではないでしょうか?
離れていても誰が使っているかわかるわけですし。
図書館が監視しているのはおそらくネットカフェのような犯罪に利用されるのを防ぐためでしょう。
アダルトサイトの閲覧なども可能になっていたら未成年への考慮と言う面もあるかもしれません。
それにしてもそれがそのまま「利用画面の監視」になってしまうのはいかにもお役所仕事らしいですね。
「嫌なら使うな」とは言っていませんが、ほぼ言っているようなものです。
「タダだから」と言い出したら蔵書閲覧もタダです。
顧客の利用状況を監視しているネットカフェはあるのでしょうか?(なかにはあるのかもりれません。)ただ、ほとんどは身分確認で済ませてプライバシーに配慮しています。
最初にあげた本の例のようにやましいところがなくても覗かれるのはいい気持ちがしません。人によっては電車で新聞を覗かれるのも嫌がります。
やはり個人的にはちょっとやりすぎな印象はありますね。利用者(市民)への信頼ゼロというか。
確かにネット端末の管理は難しい側面もあります。蔵書の選定のような情報の取捨選択が図書館側でできません。しかし、簡単にネット環境が手に入る時代に中国のようなことをやる意味は無いように思えます。
くしくも9.11メモリアルでエシュロンによる監視は是か非かという話題も取り上げられていました。
まあ、そこまでたいそうな話ではありませんが根は同じです。
監視の前に身分確認など他の手段がまずあってしかるべきではないかとは思います。
もっとも管理コストや手間という理由もあるかもしれませんね。
(「それならしかたがない」とはなりませんが。)