Q/そもそも電波透過率というのがよく分からないのですが、つまりは、俗に言う、電波が悪くなるってことなんでしょうか?
A/まあ、そうです。国語の言い回しだと、悪くなるのではなく感度が落ちる(低下する)ということです。繋がりにくくなるということになります。
Q/本当にそうなのでしょうか?
A/電波の帯域等にも依るでしょう。ただ、色が電波に僅かながら影響を与える可能性はあります。何故なら、電波は可視光ではありませんが、光に似たものだからです。白い服を着ていると、光の大半は吸収されず反射されます。それに対して、黒系のものでは光は吸収され、ほとんど反射させません。
即ち、何もしなくとも、黒なら電波が集まるという考え方が出来るのです。それに対して、白は光を跳ね返す特性があるため、電波が弱い地域では少し感度が落ちてしまうという可能性もあるでしょう。
ということも考えられますが・・・実際には、これを鵜呑みにしないように。
それが実際に正しいのかというと・・・。理由は塗料の成分などの問題である可能性などが高いかもしれません。何故なら、電波は特性として波長に共振する長さや、電波を収受しやすい物質が存在しますから、色が大きなウェイトを占めるとは言い難いからです。
そういう意味で、塗装のむらなどが影響することが書かれているではないかと思われます。
即ち、電波を他の色と同じレベルで受信するには、歩留まりが悪く、少しコストが高くなるということが、書かれているのだと思われます。その原因に白塗料に使われる何らかの物質が作用しているか、色そのものが作用しているか、もしくはそれ以外に何か白に関係するものがあるのか、それら全てまたは複数が絡んでいるのかのいずれかでしょう。
少なくとも、歩留まりは間違いなく悪くなるのでしょう。
まあ、どちらにしても最近のスマートフォンは内部に多くの回路を詰め込んでおり、しかも大容量の通信が必須ですから、フィーチャーフォンよりアンテナのスペースやそれに伴う感度の問題は大きくなっていると思われます。そのため、これまでの携帯に比べるとアンテナ部の設計だけでは、対処し難い問題が増えている可能性は高く、筐体の色や材質にもシビアな要求がある可能性が高いです。
まあ、実際にiPhone4は当初電波の問題に苦労していましたからね。薄型、軽量化、タッチパネルに複数の無線(LAN、3G、Bluetooth、IrDA)が登載され、限られたスペースに高度なCPUやGPUが実装されれば当然と言えば当然です。
お礼
非常に詳しく、分かりやすくご説明して頂き有難う御座いました!!