日本だけは、地デジ移行の際に、世界に類の無い
無償地上波テレビ放送に、コピーガードを盛り込み
対応する機器に、多大なコスト増大を強いています。
過剰なCPU負荷もそのひとつです。
たとえば、HDDレコーダーや5,6年前のPCで注目された追いかけ再生…
このコピーガードの義務化によって、PC用の地デジチューナー製品は
受信した暗号データを復号したのち、これを独自の暗号化で保存し
それを復号しながら再生表示するという、負担の大きい処理を行なっています。
ですから、画面表示のためのグラフィック機能のほうで
再生支援を盛り込むことでCPU負荷を低減させるのが定番とも言えます。j
ですから、古いノートPCのようにあ、CPUもグラフィックも性能が低い場合
対応できないという状況が出てきます。
負荷の問題だけでなく、日本だけでは地デジ表示のために
PCのグラフィック機能とモニター装置の間に
著作権保護機能を持った接続手段が必須となっています。
1920x1080の画面表示は、理論上は10年前のPCでもできたわけですが
日本式地デジのためには、HDCP規格に対応していなければ表示自体が禁じられます。
たとえば、今だにブラウン管のモニターを使い続けている人は対応不能ですし…
液晶モニターでも、1024x768や1280x1024みたいなものはだいたいアウトでしょう。
デスクトップPCであれば、地デジチューナー導入と共に
HDCP対応のグラフィックカードと、HDCP対応モニターを購入すれば…
という話になりますが、これだけの投資をするとなると
地デジ機能搭載パソコンを買うほうが安心ということにもなります。
どちらかといえば、家電での対応ですが…
こちらも、配送待ちになることも多いようです。
まぁ、総務省の90%以上が対応済という発表を
間に受けていた家電量販店やメーカーがあったのかどうかは知りませんが
1,2年前から、品薄、選択の自由を失うという状況は予想されていました。
視聴の機会損失や、よけいな出費は、仕方がないことかもしれません。