月経困難症の方の半分くらいは、漢方薬で症状が少なからず軽減します。
その人ごとに適したお薬が異なりますが、腹痛の部位が右下腹部なら「大黄牡丹皮湯:だいおうぼたんぴとう」、下腹部中央なら「桃核承気湯:とうかくじょうきとう」、下腹部左側なら「桂枝茯苓丸:けいしぶくりょうがん」を選んで試してみてください。
月経痛がひどい方は子宮内膜症を伴っている方が多いのですが、漢方薬は女性ホルモンのバランスを整えながら炎症を改善してくれる効果がありますので、効果のあるお薬を続けて飲んでいくと、次第にお薬がなくても大丈夫になる方もたくさんいらっしゃいます。
鍼治療は、痛みには大変有効な治療法の一つです。ただ、痛みを麻痺させるだけの治療を続けていると、子宮内膜症などの病状がひどくなっていってしまうこともありますので注意が必要です。
ピルには血栓症や癌、不妊症などいくつかの重大な問題が生じる可能性がありますので、長く続けての使用は好ましくありません。婦人科の先生とよく相談されて使用してください。
なお、アレルギーがあってお薬が使いづらいようですが、胃腸を丈夫にしてアレルギーに強い体にする目的で、「黄耆建中湯:おうぎけんちゅうとう」または「小建中湯:しょうけんちゅうとう」という漢方薬を、1日1包でよいので内服されてみてはいかがでしょうか。
漢方薬は、まずくてあまりお好みではないかもしれませんが、数日も飲めば効果があるかどうかご自分でわかりますし、効果があれば、あなたの体調を大変良くしてくれますので、試して損はないと思います。できれば、漢方薬に詳しい先生(産婦人科医)と相談しながらの治療が最適ですが、なかなか見つからなければ、薬局でも購入できますのでご一考ください。
少しでもあなたの症状が改善されますように・・・ お大事に。
お礼
鍼ですか! 初めて知りました! 調べたいと思います(*^^*) ありがとうございました!