こんにちは。
メールデータの大きな流れは次のようなイメージです。
例えば、メールのあて先が、
送信者:shiro@tokyo.jp
To taro@tokyo.jp,hanako@osaka.jp
Cc jiro@tokyo.jp,sayuri@nagoya.jp
Bcc saburo@tokyo.jp,ichiro@nagoya.jp
の場合、
[ネットワーク環境]
ネットワーク環境としては、各ドメインtokyo.jp、osaka.jp、nagoya.jp、それぞれにDNSサーバとメールサーバが必要です。
DNSサーバとは、一言でいうとドメイン名を検索してIPアドレスを得られる(またはその逆もできる)サーバです。例えば、nagoya.jpという名前から、nagoya.jp用のメールサーバのIPアドレスを得ることができます。
メールサーバは、自分のドメインのメールは保持し、それ以外のドメインのメールはそのドメインのメールサーバに送信します。
基本的にはあて先の数だけメールのデータが複製されます。
[データの流れ概略]
1. まずユーザshiro@tokyo.jpが作成したメールはメールクライアントから送信者のドメインtokyo.jp用のメールサーバに送られます。
ここで、taro@tokyo.jpとjiro@tokyo.jpとsaburo@tokyo.jpのメールデータ(3通)は作成された後、このtokyo.jp用のメールサーバ上に保持されます。送信者と同じドメイン宛のメールだからです。
ここで、osaka.jpを検索して、osaka.jp用のメールサーバのIPアドレスを得て、hanako@osaka.jp宛てのメール(1通)をそこに送ります。
同様にnagoya.jp用のメールサーバのIPアドレスも得て、sayuri@nagoya.jpとichiro@nagoya.jp宛てのメール(2通)をそこに送ります。
2. メールサーバ間の送信が終わったらあとは各LAN内で、各メールクライアントから自分宛のメールを自分のドメインのメールサーバから受信します。
taroさん、jiroさん、saburoさんは、それぞれ自分のドメインtokyo.jpのメールサーバから受信(取り出し)します。
hanakoさんは、自分のドメインosaka.jpのメールサーバから受信(取り出し)します。
sayuriさん、ichiroさんは、それぞれ自分のドメインnagoya.jpのメールサーバから受信(取り出し)します。
[Bccの扱い]
Bccは全ての受信側に知らされない宛先です。
送信側のメールサーバで各宛先ごとにメール(のデータ)が作成されますので、もちろん宛先としては処理され、その宛先のメールサーバには送信されますが、そこでBccの部分がコピーされないためにそのフィールドだけ受信側のメールサーバには届かないということです。
[メールサーバが使っているプロトコル]
メールサーバ自身は、SMTP、DNS名前解決、POP、IMAP、といったプロトコルを使って処理しています。
・SMTPは、各メールクライアントからメールを受け取ったり、受け取ったメールを相手先のメールサーバに転送するためのプロトコル。これがユーザから見てメール送信という操作です。
・DNS名前解決は、DNSサーバに対して、宛先(ドメイン)のメールサーバのIPアドレスを得るためのプロトコル。
・POPやIMAPは、各メールクライアントからの要求によって、保持しているメールをクライアント側に提供するためのプロトコル。これがユーザから見てメール受信という操作です。
以上ですが、参考になりましたら幸いです。
補足
有り難う御座います。 良く分かりました。