まず、DVDについて簡単に説明すると
容量が4,7GBを誇る(およそCDの6~7倍)記録媒体です。
デジタルバーサタイルディスクの略でデジタル多用途ディスクの意味。
映像の録画には非可逆圧縮(圧縮したデータは二度と圧縮前の状態には復元できない劣化型圧縮)のMPEG2-PSを採用し、平均で2時間(SPモード)の録画が可能です。
最高画質で1時間。最低画質では6時間程度の録画をサポートします。
Q/ビデオにダビングしたりビデオからダビングなどはできるんでしょうか?
A/可能です。ただし著作権保護の伴う番組は保存できません。
Q/どれくらいの時間をDVDに録画できるんですか
A/ハードディスクはDVDとは関係ないので省くと、DVDには標準画質2時間(まあ、普通のテレビで見てそこそこ綺麗な画質)の録画が可能。実用的な画質はここまでですね。最長で6時間程度となります。録画時間が長くなるほど映像の画質が低下し、音質も低下します。
Q/どのような便利な機能がありますか?
A/DVDに録画している最中に、録画中の番組や録画済みの番組を最初から再生する機能(タイムシフト)を備えます。(DVD-RAM,RW,+RWメディアへVR記録した場合とハードディスクレコーダーを使った場合)
後は、ディスクであるため巻き戻しが不要、編集が容易などの利点があります。
Q/あとDVD-Rの他にDVD-RWや他のDVD-なんとかってのもありますよね?どういった違いがあるんでしょうか?
A/DVD-R
Recordableの略。一度だけ書き込め、書き込み後は必ずDVD-Videoディスクとして認識するため、ほとんどのDVDプレーヤーでの再生が可能です。マスターDVD作成、プレマスターDVDの作成に重点を置いた規格でDVD-ROM(セルDVD、レンタルDVD)との互換性を必要とする場合に使います。
記録には一度しか反応しない有機色素と呼ばれる熱や光に反応する素材を利用。光や熱で色素の状態を変化させる場所とさせない場所を作り、凹凸を付けることでデジタルデータの0と1を識別します。長期保存には細心の注意が必要。DVD-Rに虫眼鏡で太陽光を当てれば、何故か分かる。常温でも温度変化が激しいと読めなくなることがある。(DV-Rでの保存では大事な映像は2枚以上のDVD-Rに保存しましょう)平均記録保持性は2年~と長くない。
DVD-Forumによって採択された正規DVD書き込み規格です。
DVD-RW
ReWritableの略。DVD-Rとは異なり、1000回程度の書き換えが可能な書き換え対応メディア。DVDレコーダーでは書き換えを繰り返せるDVD-VRと呼ばれる記録をしたときには、VHSビデオのように何度でも上書き録画か可能になります。ただし、VRはRecording専用であるためDVD-Videoとは異なり一部のプレーヤーでは再生できません。
RWは再生互換性が最も高いDVD書き換えを保証した規格です。DVDプレーヤーやパソコンの一部では正常に読み込めないDVD書き換え規格、DVD-RAMの欠点を補った物です。
このDVD-RWは記録素材に相変化素材と呼ばれる結晶状態と非結晶状態を光、熱の刺激で変化させられる素材を採用。これによって光の反射率を変化させデータを識別させます。書き換えを繰り返さず、1度しか記録しなければ、DVD-Rより長持ちするでしょう。
DVD-Forumが策定したパイオニア推奨の規格。互換性をとにかく重視したメディアです。
DVD-RAM
DVD-ReWritable規格の中でもとにかく堅牢性の高い規格。カートリッジメディアが使え、DVDの中ではちょっと異色な存在。10万回に及ぶ書き換えを可能にするが、普通のDVDプレーヤーやドライブではまず再生できない。RAM対応が必ず明記させたマルチドライブで再生可能。
高いエラー管理機能を装備しており、長期に保存する場合には圧倒的に有利であるのが特徴。
記録素材は、RWと同じだがメディアの構造が多層な保護層からなるため、外光が浸透しにくくとにかくデータの保存強度が高い。
DVDForumで策定された最初のDVD書き込み規格。松下と東芝、日立の策定案。
DVD+R/RW
+RWアライアンスと呼ばれるDVDForumに開発段階であまり参加しなかった団体が任意で策定したDVD書き込み規格もどき。DVDForumでは策定されていないためDVD規格には厳密には準じないが、DVDと互換性がある。
DVD+RはDVD-Rと同等の規格。
DVD+RWはDVD-RWど同等の規格。
レコーダーでこれら+R/RW単体の機能を持つのは、リコーのpc用のDVD+R/RWドライブぐらい。ビデオレコーダーではソニーがハイブリッドドライブとしてDVD+と-の両方に対応したものを出しているが・・・
ちなみに、DVDにはハイビジョンで満足な時間録画できる製品は一切ありません。ハイビジョン録画はできないと考ええてください。これは、容量の都合上、最高画質時のビットレート(一秒に消費するデータ量)が9,8Mbps以下になり、通常のテレビ放送でもありのままを録画するには15Mbps以上が必要なところを9,8Mbpsに1時間しか収録できませんからね。もしも、ハイビジョンを収録するとその3倍のデータ量を秒間で消費します。記録可能時間は、DVD1枚あたり20分+αぐらい。
まったくハイビジョンには既存DVDは使えない。
(ちなみに、ハイビジョン記録対応のDVDレコーダーはないはずです。ソニーのものはSDフルレート録画<15Mbpsモード>に対応したのみでハイビジョン録画に対応したわけではない)
まあ、参考にしてください。ちなみに、既存レコーダーは地上波デジタル放送で使うことは考慮しないように。(地上デジタル放送では、コピープロテクションが本格的に使われるため、今のレコーダーでは満足な録画ができないレコーダーもあります。あくまでアナログ放送で便利なレコーダーです)
お礼
地上波デジタル放送が出はじめた今、新しく買うのを待ってみようと思います。 教えていただきありがとうございました。