ありゃ忘れもしない、私が小学生の時ですよ。「キング・コング」がリメイクされて上映となった時に少年誌で盛んに書きたててるものだから、私が「観たい観たい」と親にせがんだんですね。そしたら父さんが切符を買ってきてくれたんです。前売り券ってやつですか。嬉しかったですねぇ。ところがどっこい、うちの兄貴が意地悪で私にこう言ったものです。「キングコングが映画から出てくるんだぞ~」って。脅かすんですよ。映画なんて物心付いてから「東映マンガまつり」だけでしたから観たのは。そんな訳で内心ビクビクもので父親に連れられて行ったんです。父は盛んに「怪獣なんて飛び出して来ないから」と言うんですが、私はもうドキドキ。で、映画館に着きました。ところがですね、ここでまた問題が起きたんです。後から考えたら問題だったんですが。普通、映画を観に行く時って上映開始時間に合わせて行くものですよね?ところが父はそんな事お構いなし。映画の上映途中で映画館に入ったものだから、既に映画は始まっていたんですね。だから途中から観たんです。途中で観たもんだから私はチンプンカンプン。丁度あれは、コングがタンカーで運ばれるところからでした。で、コングが撃たれて死んでしまうまで、つまりラストシーンまで観たは良いんですが、肝心の話の初めが解らない。で、もう一回最初から見直したんです。当時は切符1枚で何回も観れましたから。飛び出して来ないと解り、私はもう夢中になって観てたんですが、父は横でグゥーグゥー。そして最初に入った時に観たシーンに入ったんですが、普通は最後まで観るでしょう。せっかく1枚の切符で観放題なんですから。ところが父は「さぁ、こっからは最初の続きだから帰るか」。子供心に「あらららら・・・」。子供だから筋なんてどうでも良い。ただ怪獣が好きだったので、コングが観れれば良かったんですが、何となぁく変な気がしました。何だか今から考えると愉快な思い出です。
お礼
ありがとうございます。 読みながら声に出して笑ってしまいました。 前売りを買って連れて行ってくれたなんて、 優しいお父様ですね。 今の映画館は定員入れ替えのところが多いので、 途中入場して、途中まで観て出る事は出来ませんね。 昔のアバウトな感じもいいなと思います。 キングコングがスクリーンから飛び出してこなくて良かったですね! (回答してくださったみなさんへ。 今気がついたのですが、 質問文が一部日本語としておかしくなっていました。 意味は通じると思いますが、 すみませんでした。)