ご存知のとおり、ヨーロッパのレストランといえば、やはり男性のエスコートがあるのが建前ですし、事実、女性ひとりではレストランを利用するのはためらわれるものです。でもそれでは、女性は美味しいものを食べられるチャンスがきわめて少なくなってしまいます。
結論から申します。女性一人でもちゃんとレストランでお食事をすることはできます。たとえばカルチェラタンなどに多い、レストランの格は低いものの、それゆえに気楽で、学生さんたちなどの利用も多いといったお店でよろしければ、これはもう、留学生だとか旅行客とおぼしき女性の一人だけのお食事風景は珍しくありません。
次は、そうしたお店よりはやや格上、ヴァヴァン(Vavin)の駅周辺などに多く見られるような、こじんまりした構えながら、知る人にはよく知られたといったレストラン。私などはこうしたお店が一番入り良い感じがします。席さえ空いていれば予約も必要なく、お店の雰囲気もお料理の質も悪くないといったメリットがあるからです。女性が一人で入って行っても、なにひとつ奇異な雰囲気も感じないものの、こんな洒落たお店だからこそ、だれか男性が一緒だったらと思ってしまいますが…。
また、さらに格上の、ミシュランのお星さまがついていたり、ゴ・ミヨーでも上位にランクされるような、いわゆる高級かつ著名なレストラン。こちらは本来、それこそエスコートが原則なのだと思いますし、事実、見回せばほとんどの客がカップルかそれ以上の人数。でも、だから女性一人は駄目かといえば、全然そんなことはありませんし、臆することもありません。
当然のことながら、このようなレストランでは、百パーセント予約が要りますし、たとえ一人であっても、一応それなりの服装も求められるものですが、そこはそれ、格の高いお店のこと、予約によって女性が一人で来ると分かれば、席の位置も考え、たとえば、穏やかな老夫婦のお客様のすぐ隣りのテーブルに案内してくれるといったようなな配慮もし、しかも、時々あえてテーブルに近づいて来て、なにかと声をかけてくれるなど、実に細やかにそれ相当の心遣いをしてくれるはずです。
Carre des Feuillants
キャレ・デ・フォイヨンはリヴォリ通りからヴァンドーム広場方面に入ってすぐ、ムーリスから至近です。
電話は01.42.86.82.82
Le Meurice
ムーリスと言えば、ムーリスのレストランも絢爛豪華、お料理も大変すばらしいお店です。
電話は01.44.58.10.55
Le Grand Vefour
グラン・ヴュフールはパリで最も歴史のある老舗、パレ・ロワイヤルの回廊の北手、国立図書館の向かいといったロケーション。
電話は01.42.96.56.27
リッツやムーリスにほど近い高級レストランといえば、私などは精々こうしたお店ぐらいしか知りませんが、私としましては、最初はむしろ、こうした格の高い、しっかり心遣いが行き届くようなお店をお選びになって自信をお付けになってはと思います。あとは、ご質問者様のお感じ方次第、いくら店側で女性客の受け入れは心配ないと言ってくれたとしても、やはり、エントランスを入る瞬間には、多少の気後れがしてしまうのは仕方がありません。でも、その感覚はただ本人ひとりだけのもの、席に落ち着くころには、もうすっかり自信も戻ってきますよ。
お礼
とても素晴らしいご意見本当に有り難うございました。 間際な為、思ったようなお店には予約がとれないでしょうけれども、ステキな レストランに行ってみたいと思います。 日本と同じと考えればいいのですよね!日本ではどこへだって気後れせず 行けるのだから、海外も同じようにしたいようにしてみたいと思います。 ま、オーダーをスマートに出来るようにシミュレーションしときます(笑) 背中を押していただけた事に感謝します。 有り難うございました。 またご丁寧に連絡先までいただきましてご親切にお礼申し上げます。