タイヤの値段は、基本的にオープンプライスなので、
国内のメーカーの製品ならば、価格の高い製品が高性能ではないかと思います。
性能の高いタイヤには、高いお金を払っても良いお客様は必ずいらっしゃるからです。
スタッドレスタイヤは売れ残ると商品価値が半減します、高い値段設定をしても売れ残らない商品にはそれだけの価値があるということです。
雪の多い地方では、自動車通勤をする方が多いので、口コミでスタッドレスの評価がつたわるようですから、
スタッドレスタイヤの開発では、水膜の除去とゴムの柔軟性が要求されます。
ゴムの柔軟性に関してはどのメーカーも同じで、低温でも固くならないゴム、天然ゴムとブタジエンゴムを混ぜたものを使用します。
さらに柔軟背を高めるためにオイルを入れています。
国内各タイヤメーカーは、他社のゴムを分析し
同じものを生産する能力を持っています。
問題は水膜の除去です。凍結路面にトラクションがかかると摩擦で氷が溶けて水の膜が発生します。このためにタイヤが空転する。
スタッドレスタイヤの細かな溝は、水の膜を除去するために設けられています。
しかし、細かな溝だけでは十分な駆動力、制動力が得られないため、ここから先が各社技術社の知恵や努力が試される領域です。
ブリジストンでは気泡、(空洞)を設けることで水膜を除去しています。
他社では、ゴム以外の物質を入れて工夫しています。
クルミの殻、卵の殻、グラスファイバー、グラスピック(先端の尖った酸化亜鉛)白洲バルーン(天然中空ガラス)等
これらはスパイクタイヤ同様の引っ掻き効果を期待するものです。
セルロース粉末、熱膨張フィラー膨張黒鉛、卵の殻、等は水分を吸収することを狙っています。
しかし、実際にはタイヤに入れた異物が磨耗により欠落することでブリジストン同様に空洞が生じトラクションを得ている製品もあるようです。実際吸水性と行っても、水分を無限に吸収することは不可能ですから、
ゴムに空洞を設けて排水性を高める方向にスタッドレスは進化しているとしたら、技術的蓄積の多いブリジストンが有利な気がします。
お礼
ありがとうございます 勉強になりました