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次期戦闘機について
防衛省がF-35、ユーロファイター、F/A-18E/Fに絞り込んだようですが、F-15FXはなぜ候補機から脱落したのでしょうか?
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元、高空エンジニアです。軍事産業にも在籍しました。 F-15FXや構想のみが発表されたサイレントイーグルは、基本設計は1970年代です。確かに成功作で高性能な戦闘機ですが、現状のままではステルス性はありません。サイレントイーグルは、後部2枚の垂直尾翼に左右傾斜を着けることでステルス性を持つとなってますが、実機がないので検証のしようがないでしょうから、最初から候補にはならないと見ていました。 そうなると残るF-15FXでは、F-15J改修機形態2型と、そうは性能差がない可能性が高く、そのくせ利点はF-15Jと共通性が高いので、整備製がよいことくらいと後継機種選定時期が遅くできるだけです。改良しようにも、せいぜいコンフォーマルパレット搭載による電子機器の追加装備など、現行のF-15Jと比較しても差はないと言えます。 そう考えると、候補に残りにくい機種だと言えますね。 元々、F-22Aラプターを導入する計画でした。候補機をいくつか出していましたが、最終目的はラプターだったはずです。しかし、アメリカ議会に拒否された上、オバマ大統領は製造計画を大きく変更し、現在発注済みの機数で製造を終了させる決定をしました。 ライセンス生産するには決まり事があります。 仮に今何とかライセンス生産が可能になったとしても、その手続きと生産準備で4年くらいかかりますので、2015年以降の生産開始可能になるでしょう。そして最初の2機が2014年頃に現地生産され、2015年頃に現地で初飛行し空輸。岐阜実験航空団でのテスト開始、1年くらいテストして舞台配備可能とのお墨付きが出る寸前に量産機の調達開始。最初の10機程度はアメリカで製造され部品形式で持ち込まれ、日本で組み立てるノックダウン製造になります。その後日本製の部品で製造、となるのですが、すぐにFX選定されても、2014年度の予算に調達費が入って初号機が2016年頃になるでしょう。しかし、2009年調達分でアメリカが調達を中止しましたから、アメリカでの製造は2014年頃に終了となります。 ライセンス生産は、現在開発した国での製造中に開始し、当初の計画通りの機数で製造が普通に終了すれば、ライセンス生産国はその後も製造が続けられます。計画通り製造を終えたF-4ファントムは、その後も日本でのF-4EJの製造が続き、最終生産機は、日本三菱重工製のF-4EJの140号機でした。 しかし、ボーイングのロングボウアパッチ攻撃ヘリや今回のF-22Aラプターのように、計画途中で製造が中止した場合は、直ちにライセンス生産も中止になってしまうのです。そのため、陸上自衛隊はロングボウアパッチをAH-1ヒューイコブラの後継機に選定しライセンス生産し始めましたが、アメリカでの製造中止を受け、わずか18機でライセンス生産中止になってしまい、現在AH-Xを改めて選定中です。 ラプターを強行すると当然製造開始前にライセンス生産中止の憂き目を見ることが判ったため、採用はあきらめたのですね。 となると、先進性のあるステルス機と言うことで考えると、F-35ライトニング2が、現在製造できる機種では、最高のステルス性がある、と言うことになります。 三菱で将来F-3として製造しようと、心神(しんしん)と言う名のステルス戦闘機の実証実験機を開発しています。まあ、開発が順調とは言えませんが。 こうした機種へのフィードバックを考えると、F-35を出来れば導入したい、というのは日本として考えていてもおかしくないです。 しかし問題がないわけではありません。F-35はまだ試作機による開発途上で、いつ量産機が作れるか不明です。と言うことは、早急に後継機を決めて製造に入らなければならないF-4EJのF-X機としては、実際に導入できる時期が判らないだけに不透明なのです。 だから2番手にユーロファイターが出てくるわけです。ヨーロッパ共同の、ステルス性が多少はあるであろう最新鋭機です。しかも現在製造中ですから、ライセンス製造は契約などの期間を経れば可能。F-Xには間に合います。相手の売りたがってますし。 しかし、ヨーロッパ機種は、過去に採用経験がありません。スエーデンのビゲンなども、候補に上がったことはありますが、早々に消えています。わずかにT-2、F-1でヨーロッパの共同開発のエンジン、アドーアを使った程度です。 使ったことがないヨーロッパ機種を選べるかどうかですね。 だから、第三候補がF-18E/Fスーパーホーネットなのでしょうね。
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- kagakusuki
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回答番号:ANo.2です。 >現在のF-15Jを導入して、(中略)リスクは逆に減るといった考えもできるのではないでしょうか? 意外とそうでもない様です。 実際、3年2ヶ月程前に、アメリカのミズーリ州で起きたF-15Cの空中分解事故の影響で、航空自衛隊のF-15Jも飛行停止に陥った事があります。 その時の原因は、部品の欠陥というよりも、経年劣化によるものでしたが、事故の原因が特定されて、その他の機体に対する同種の異常の有無の調査が終了するまでの間は、F-15Jを使用する事が出来なくなりました。 【参考URL】 週刊オブイェクト > 2007年11月08日 F-2、F-15戦闘機が相次いで飛行停止 http://obiekt.seesaa.net/article/65359083.html F-15 (戦闘機) - Wikipedia > 6.2 日本 http://ja.wikipedia.org/wiki/F-15_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)#.E6.97.A5.E6.9C.AC この時は別の事故の影響で、F-2の飛行も停止されていた最中でしたから、使える戦闘機はF-4EJ改のみとなりました。 尚、心神の実験データが無駄になる事はないと思います。 心神はアメリカのX-29の様な実験機であり、新しい技術がどの程度有効であるのか、どの様な短所があるのか、短所を克服するためにはどの様にすべきか、等に関するデータを集めるために製作されるものですから、心神を戦闘機としてそのまま実用化させる事は無理です。 又、心神の実験で得られたデータを応用した航空機を新たに作るとしても、既存のF-16を改良したF-2ですら、日米共同開発が決定した1987年から、部隊配備を開始した2000年まで、13年もの年月を要している事から判る様に、全くの新機種を国内で開発する事は勿論、既存機に心神で得られた技術を応用した改造機を開発する事ですら、F-4EJ改の退役までには全く間に合いません。 だからこそ国外の既存機を導入しようとしている訳で、心神の実験が次期戦闘機の選定に関係する事はありません。 心神の実験が将来の自衛隊機に反映される事がもしあるとしても、それは次期戦闘機の配備が終了するよりも、更に未来の話になります。 又、次期戦闘機にステルス性能を有する機種が採用されたとしても、新しい技術に関連している部分の設計が、どういう理由でその様な設計になっているのか、という事が、設計図を見ただけでは解らない場合もありますから、実際に自分達の手で新しい機種を試作してみなければ、新しい技術のノウハウを得る事が出来ない事も有り得ますので、心神の実験が無駄になる事はありません。 もし、心神の実験が無駄になるとすれば、政策や予算の都合で、国内で軍用機関係の部品製造が行われなくなる場合が考えられます。 次期戦闘機にF-35の様なブラックボックスだらけの機体が選定された場合には、機体部品の大部分(或いは全て)が国外から輸入となる可能性があり、そうなると、国内メーカーで戦闘機の部品が製造されなくなり、国内メーカーが持っていた軍用機関係の製造技術が失われる可能性もあり、もしそうなれば心神の実験も無駄になる場合もあると思います。(必ずそうなるという訳ではありません) 又、タイフーンの様に、ブラックボックスが殆ど無い可能性が高い機種が選定された場合には、交渉次第では国内で部品或いは機体をライセンス生産出来る可能性もありますから、国内メーカーが持っていた軍用機関係の製造技術が失われる事を、かろうじて防ぐ事が出来るかも知れません。 F-18E/Fはその中間といった処でしょう。 ですから、F-15FXが候補から外れた事が必ずしも、心神の実験が無駄になる事になるとは限らないと思います。 尤も、自衛隊機は厳しい予算削減にさらされますから、メーカーが得られる利益は少ない上に、発注される機数も少ないですから、薄利多売も出来ませんし、兵器を国外に輸出する事は禁止されていますから、外国に売って儲ける事も出来ないため、メーカーにとって自衛隊関連の製造は、リスクばかりが大きくて、利益が殆ど無い仕事の様です。 このため、国内メーカーは自衛隊関連の仕事から撤退したがっているらしいので、こちらの問題の方が心神の実験を無駄にする原因となる可能性が高いと思います。 勿論、国内メーカーの大半が自衛隊関連の仕事から撤退してしまえば、日本の国内に自国を防衛する技術が無くなる訳ですから、心神の実験データを心配するどころの話では無くなりますが。
お礼
たびたび回答ありがとうございます。 F-15の事故は当時ニュースで見た記憶があります。言葉が足らなくてすみません。 こういった事故も経験し、改修した上で色々な経験値を含めて運用期間が長いので、未知数な新型機よりもリスクが減らせるのでは?というニュアンスでした。しかし、そうは質問したものの、F-15もこの先、不具合が発生しないと言い切れないですし、新技術獲得にはリスクが付き物だと思うので、愚問でしたね。 心神のステルス実験が無駄になるのでは?というのはF-35を購入した場合に、『せっかく研究したのに買っちゃったから意味なくなっちゃったね』のつもりでした。これも言葉足らずですみません。でも考えてみれば、No.2さんのおっしゃる通りで、完成されたステルスを調達するのと、技術実証としてステルス性能のメカニズムを論理的に理解するとでは将来を見据えれば無駄ではなさそうですね。 勉強になりました。ありがとうございます!
補足
みなさんから回答頂きありがとうございました。 F-15の候補脱落要因について納得できました。 あと次期戦闘機の機種決定については、防衛に関して研鑚された防衛省の方々が試行錯誤し、決定してくださる(政治的、経済的要因も強いでしょうが・・・)と思うので日本の空を飛ぶのを楽しみにしたいと思います。
- mk57pvls
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こんにちは、早速のお礼ありがとうございました > でもF-35もまだ配備されていない機体ですし、机上の空論と > いえば同じ条件ではないでしょうか? いえいえ、部隊配備はされていないものの、実機もあり、飛んで もいますから、条件は違うでしょう。 > また、これから製造するということは『防衛省の意向も加味で > きるメリットがある』と考えられないでしょうか? まず、ありません。 というか、逆にそんなこと(防衛省の意向も加味・・・)したらヘタ すると特注扱いになってコスト高になってしまいます。 > ・・・自分の中では古い基本設計がネックになっている気が > してきました。 古い、そうですね、端的に言えばどうころんでもF-15ベースじゃ "第5世代"はおろか、"4.5世代にすらなり得ないかもしれない" からでしょうね。 空自(というか空幕)は、この期に及んでも第5世代機しか眼中に 無いみたいですから。 そう考えると、3機種の中では、必然的にF-35でしょう。 > F-35ステルス機と国内ステルス技術のフィードバックや融合 > といった・・・ 技術面(開発及び製造)でF-35から得られるものって、多分無い でしょうね、今の感じじゃあ"ラ国"出来ない(完成品を購入する だけ)みたいですし、仮に運用上で、何かを得たとしても"JSF開発 プログラムパートナーになっていない"のでそいつを勝手に使うワケ にもいかんでしょうし・・・。
お礼
たびたびありがとうございます。 なるほどF-35は既製品を購入する感じなんですね。でも、ライセンス生産ができないとなると防衛産業も厳しいですね。戦闘機の国内開発は7000社ほどぶら下がると聞きましたが、業界が許してくれるのでしょうか? たしかに勝手に他国の技術を転用できないですよね。そんなことしたら中国みたいですもんね。 防衛産業の発展か、または最新技術の享受かといったところですね。戦闘機調達は岐路に立たされた大プロジェクトであることを再認識しました。
No.3です。 まずはじめに、前の投稿での文字間違いを。 高空エンジニアではなく、航空エンジニアでした。済みません。 調達の期限の考慮は、機種選定の足かせになりますので、合ってないと同じです。 期限を考慮しないという話しなら、F-1からF-2への更新がそうでした。F-1の製造が終わり、いつ頃リタイアし、後継機にと言う限度が見えて始まった当時のFS-X。当初F-2は完全国内開発予定でパースまで出来ていました。しかし、その状態でアメリカからの横やりが入り、数年間の右往左往の後ゼネラルダイナミックスと共同開発、原型はF-16となって、それから改修設計、モックアップ製造、強度試験機等の製造テストがあり、その中で発覚した日本開発のカーボンファイバー製主翼の付け根の強度不足。そして改修設計、試作機登場、岐阜での実験中の不具合発覚。後継機は機種選定で長く時間がかかり、F-2に決まってからも長くかかり、完全にF-1リタイアに間に合いませんでした。 結果として、迎撃戦闘機F-4EJ改(E-4EJの延命改修機)を小松303空から転籍させることで最初のリタイア空団の第8航空隊を改変、F-2への最後の改編部隊としてF-4EJ改からF-2と言う、予定外の機種転換をしました。 現状からするなら、期限を守るなら、ステルスにこだわると、ユーロファイターしかありません。理由は、F-35が試作試験中で実戦機がないので、もし選択したら、実戦機量産開始まで、ライセンス生産を待たなければなりません。 ユーとファイターにおける初のヨーロッパ機というリスクはありますが、今までにはない技術の習得が出来る可能性もあり、魅力はあります。やっかいなのは、アメリカの横やりが発生しないかどうかと、搭載武器の互換性でしょう。 機銃は現用の自衛隊機、計画中のF-35とF-18E/Fは、共にM61A1、20mmヴァルカン機関砲です。それに対して、ユーロファイタータイフーンは、マウンザー27ミリリヴォルヴァーカノンです。ミサイルは米国製アムラームなどの運用が可能なので、少々の改修で共用できそうですが。 そういう点からすると、若干スーパーフォーネットの方が優利とも言えます。まあ、双方比較すると、ほぼ互角でしょうかね、可能性は。 過去の事例からすると、F-2の遅れでは、F-4EJを一時対地支援戦闘機として使いました。F-15Jが遅れたときは、128機予定だったF-4を、140機と12機(1飛行体分)増産し、第306飛行隊で更新しました。 こう考えると、現在約200機保有するF-15Jを、最終的に100機、改修機形態2型に能力向上改修をするのですが、この機数を1飛行隊なり2飛行隊分多くすることで、F-35完成、ライセンス生産開始、配備開始までに消耗する飛行隊を一時F-15J改(形態2型)にすることで、延期できないこともないので、開発完了を待つことは、決して期限を守れないと言うことにはならないと言えます。また、こうしたことも考えた上でだと思います。 最後に、ノックダウン製造というものを、勘違いされているようですので書いておきます。(「ノックダウン生産でも早めに調達して穴埋めしなければ」の一説からです) ノックダウン製造というのは、ライセンス製造をするとき、間違えなく組み立てが出来るよう最終組み立て会社が練習するため行うもので、製造機種すべての製造が、ノックダウン方式というのではありません。 F-15JとDJは、J型の2機(801/802号機)が完成輸入、803号機からノックダウン製造に入り、810号機までの8機がノックダウン製造、811号機から965号機が日本製です。 DJは当初は完成輸入だったので、051号機から062号機までの12機が完成輸入。その後ライセンス製造化するため、063号機から070号機までの8機がノックダウン製造、071号機から098号機までが日本製です。 F-4EJも同じようなもので、最初の2機、301号機と302号機は完成輸入、303号機から313号機までの10機がノックダウン製造で、314号機以降が日本製です。 ノックダウン製造はライセンス生産の初期に必ず行われる物で、いわゆる組み立て練習です。生産がすべてこの方法で行われるわけではないです。 (書かれているお礼への文面から受ける印象が、全機ノックダウン製造で作ると受け取れますので) m(_ _)m
お礼
詳しく補足していただいてありがとうございます。 そうでした。当時の新聞でF-2の配備はもっと早かったはずと記憶しています。 期限は無いと言うことですね。さすが国家事業、ダム事業みたいな感じですね。 航空機製造に関するノックダウン生産とは練習組み立ての意味があるのですね。知りませんでした。ノックダウン生産のみの機種は無いということですよね。 大変勉強になりました! とても詳しい方と見受けて、もうひとつお聞きしたいのですがズバリ次期戦闘機は何になると予想されますか?
- mk57pvls
- ベストアンサー率58% (428/728)
こんにちは これから作る機体(ベースとなるF-15は現存するとは言え) だからじゃないでしょうか。 従って評価しようにも、紙上(計画)の評価しか出来ないので、 対象から外されたと思います。
お礼
こんにちは 回答ありがとうございます。 それも一理ある気がします。 でもF-35もまだ配備されていない機体ですし、机上の空論といえば同じ条件ではないでしょうか? また、これから製造するということは『防衛省の意向も加味できるメリットがある』と考えられないでしょうか? 色々な意見をお聞きして自分の中では古い基本設計がネックになっている気がしてきました。『今まで使用している機体ベースの製造では新しい技術ノウハウが国内に蓄積出来ない』となれば『心神』の研究開発との意義と相反してしまう。そうなれば予算的にも要求が難しいのではと思えてきます。前の方がおっしゃっていたF-35ステルス機と国内ステルス技術のフィードバックや融合といった観点から概算要求上も落とし所になると・・・。だから古い機体のF-15は不可という判断に至った。という感じかなと。 新しく買うなら国内ステルス技術の開発は無駄かなと思ってましたが、防衛省の予算獲得の戦略もあるのでしょうね。 自分なりの結論にはなってきました。ありがとうございました。
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
以下は、あくまで個人的な推測です。 F-15FXはF-15の改良型であり、脱落前の候補機の中では最も基本設計が古い機体であるため、改良して使い続ける場合に、他の候補機と比較して発展性に限界がある。 防衛省は、将来の軍事的脅威(仮想敵国がステルス軍用機を配備する事)に対抗するために、ステルスに関するノウハウを得る事を欲している様で、そのためにも最新のステルス技術を応用した機体を導入したいのであろうと思われますが、ステルス性には機体の形状が大きく影響するので、ステルスの概念が生まれる以前に、基本設計が行われて機体形状が決まったF-15では、機体形状に関するステルス技術は得られませんし、改良したとしてもステルス性能を高めるのには向いていない。 そして何より、F-15FXはF-15の改良型であるが故にF-15Jと共通の部品が多く使用されているからだと思います。 もしも、F-15FXを導入した場合、後になってからF-15FXとF-15Jの両方の機種で使用している部品に欠陥が発見された場合、F-15FXとF-15Jの両方を飛行禁止にして、その欠陥に対する対策が完了するまでの間は、F-2だけで日本の空を護らなくてはならなくなりますが、F-2は対艦攻撃を主な目的とした攻撃機であるため、戦闘する事も出来るというだけで、あまり強力な戦闘機ではありませんし、それ以前に日本中を護るためには機数が全く足りません。 F-15FX以外を導入した場合であれば、F-15JやF-2と次期戦闘機との間で共通に使用している部品は無いか、或いは非常に少なくなるため、1種類の部品の欠陥が、2機種以上に影響するおそれは殆ど無くなりますから、3機種の内で欠陥が見つかった部品を使用している1機種だけを飛行禁止として、残りの2機種で防空任務を行う事が出来ますから、機数の減少が少なくて済みます。 この様に、1種類の部品の欠陥によって、戦闘機の大半が使えなくなって、空の防衛が出来なくなる事を避けるために、現用機種の発展型を導入しない事としたのが、F-15FXを候補から外した最大の理由ではないかと、個人的には考えています。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど。他機種の評価というよりは『リスク回避のためにF-15系統をあえて外す』という考えですね。 でも現在のF-15Jを導入して、だいぶ月日も経つし機体を熟知されていると思うのでリスクは逆に減るといった考えもできるのではないでしょうか?新しい機種であれば将来どんな不具合が発生するかわかりません。また、信頼性、運用面でも有利なことが多いと思えるのですが・・・。 ステルス性能に関して防衛省がノウハウを得たいのは納得です。しかし、『心神』という国産ステルスの実験が無駄になってしまうのではないかと思います。
現有する主力戦闘機F15の改良型だから、ステルス性を考慮したと思われます。 ご案内のように ・格闘戦ならば、F15系orF16系でも問題ありません ・F35>>ユーロ>F18系の価格差です ・以前にF22を候補にしたら米国から断られmした ので、政治的意図は ・最終的にはF35を調達したい ・米国機ばかりでは、ユーロ圏の経済的強力を得にくい(・・・がドッグファイトマシンとして、一応) ・米軍との協調作戦ではF18などは、経済的でいいかも(・・・でも古い設計思想) と思われます。しかし、防衛省の技術的防秘は極低レベル(イージス艦の情報漏れなど)なので、最新ステルス機を米国が輸出しないかも知れませんね。ここで、現在研究中の 「 心 神 」 の登場です。これをスケールアップして、F3を作れば日本企業もニッコリ・・・が真意かもしれません。
お礼
回答ありがとうございます。 F-35はステルス性能で生き残り。 ユーロファイターは政治的理由で生き残り。 F/A-18E/Fはお財布に優しいので生き残り。 F-15FXはコストも高いし、ステルスでは無いし、政治的理由もあまりないから脱落ってことですね。
お礼
回答ありがとうございます。 F-15系統は基本設計が古く、調達しても現在のF-15Jとは大して違いがないから脱落ということですね。たしかに新しい物を買う時は以前より性能の良い物を買いたいですよね。でもF-4の後継機であれば十分良くなっていると思うのですが・・・。 防衛省がステルスにかなりこだわっているのがよくわかりました。しかし、おっしゃるとおりに、とても欲しいステルス機だけど早々に調達しなければいけないという期限的なものが考慮されていない気がします。 ユーロファイターだと使ったことがない欧州機ということで、イニシャルコストが掛かりそうですね。リスクを高そうですし。 現在の日本の財政状況を考えるとF-18をライセンス生産して『安くあがってよかったね』となりそうですね。お金を出す財務省の圧力もあるでしょうから。とはいえ防空を鑑みれば、たとえノックダウン生産でも早めに調達して穴埋めしなければF-4の羽が取れてしまう気がします。。。 ちょっと脱線してしまいましたが色々な事情でF-15の採用メリットは殆ど皆無な訳ですね。イーグル好きなだけにちょっと残念です。よく分かりました。ありがとうございました!