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ダブルのジャケットはボタン留めるべき??
男性用ジャケット(スーツではない)の事なのですが、 今までは普通のジャケットを愛用していたところ今回、買ってしまったものがダブルボタンのものなのですが、この手のものの着こなしに慣れていません。 そこでお聞きしたいのですが、 ダブルのジャケットの場合、前ボタンをきちんと留めた状態で着てないと、着こなし上まずいものなのでしょうか? 何卒宜しくお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
私は海外在住で、紳士服を生業としています。日本人の御客様もおられますが、 多くは当地の御客様で、彼らに服の着装の仕方などを御案内しつつ、仕立て服 の販売をいたしております。 洋服と言う呼び名の通り、洋服は元々日本オリジナルのものではありません。 というわけで、本来ならば西洋にて確立された基本的なルール、約束事をきちんと 理解した上で、御自分がお好きなように着ることは問題ないのですが、全く基本を 勉強せずに、場の空気だけ、雰囲気だけで洋服を着ている方がほとんどの状況で、 正直申し上げて日本人の服の着方は、あまり正しいとは申し上げれない状況です。 仮に、西洋人も日本の着物を着るような世の中だったとして、彼らが日本の着物 のルールを無視して、彼ら独自の着方をし、それを彼ら的に正しい...等と言っていたり したら質問者さんはどう思われますか? 私達の立場は、全くその逆の立場なのです。 繰り返しますが、 シングル前の上着は、立ってボタンを掛け、座ってはずすのがマナー。 謝罪会見だろうが、就職の面接だろうが、本来着席している際はボタンを外すのが 国際的なマナーなのです。なぜかと言うと、服自体がそのように作られているからです。 シングルの上着でそのことが見苦しいというのであれば、よりそうした場に相応しい スリーピースを着用すれば済むことでもあります。 対しダブル前の上着は、立っても座ってもボタンを掛けていられるよう仕立てるのです。 11月の半ばに横浜で開催されたAPECで、日本の菅首相が上着のボタンを掛けたまま 着席したのに対し、中国の胡主席は上着のボタンをはずして着席、これを見た産経新聞 が胡主席を非礼だと書きましたが、実はマナーとして正しいのは胡主席の方なのです。 どうも日本において独特のルールが創られつつあるよううで、少々懸念いたしております。 また長くなりましたが、こうしたルールを知り理解した上で、質問者さん御自身独自の 着方として、今お持ちの上着のボタンを外して着てみられたら如何でしょうか。
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- tutan-desu
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シングルでも本来はボタンを留めるのがマナーですが、時々謝罪会見でもボタンを留めない人がいて見苦しいですね。ダブルだと留めないとかなり不恰好で見られたもんじゃないです。
お礼
実は前の方へのお礼に書いた様な状況です。 謝罪会見の場合は私も、なめてんのか、おら、という気がするだろうと思うのですが、それ以外だとシングルなれば私は前あきには違和感は感じないのですが、感性が鈍いのかもしれません。 ダブルに見えてたのが飾りボタンとなったらどっちの扱いなのかなあ・・・? ダブルが似合う質のいい顔にすげかえたい・・・ どうも有難うございました。
- Aoki Ken(@kenaoki)
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ボタン数が[例えばフロント6個で2個掛けれるようになっている等]はっきりしませんが、 (1) シングルが、フロントボタンについて立って掛け、座って外すのが基本であるのに対 して、 (2) ダブルは、立っていても座っていてもフロントボタンを掛けているのが基本であり、 正しい着方であるとされています。 但し、6つボタン2個掛け、または4つボタン2個掛けの場合、2個掛けているボタンのうち 上下のどちらかを外すことにより、着こなしがこなれていると言うか、ダブルの服を着慣れて いるように見せれる、感じさせることが出来るとされているのです。身長168cmと小柄(但し 頭と顔が極端に小さく、手足長く全体のプロポーションは抜群)ながら、4つボタン2個掛けの ダブルの服を意識的に下のボタン一個だけ掛けて、ダブルのラペルのロールをより長く返し、 縦のラインを強調して背を高く見せることに成功したと言われているウインザー公等、その良い 例だと言えるかと思います。 個人的には、歩いたり活動的にしている際はウエスト部分、即ち上のボタンのみを掛け、また 座ったり、比較的ゆったりしている時には下のみを掛け(こうすると実はお腹周りがラクになるの です。)、立っている際には上下共に掛ける等、お奨めしたいと思います。シングルの服とは また違った愉しみ方がダブルの服にはあるのだ、ということです。
お礼
歴史的な逸話まで交えてくれて、かなり洋服に詳しい方なのだなと思いました。 ただ、謝るべき事??が有りまして、今しげしげもいちどその服を見たところ、 右中央にタテにふたつ、左中央に同じくタテにふたつついていたのは実は「飾りボタン」(安での銀色)で、実際の「留めボタン」は布の端に普通に一箇所でして、そこを留めた場合、布地どおしの重なりは無い様です。 ひょっとしたらこういうのはそもそも「ダブル」とは言わないのじゃないか、と思い始めました。 自分の顔立ちや髪形からすると飾りボタンだけでも気障で不似合いに思われそうで、できたら前ボタンははずしてラフに着たいところなんですが、だめなのかなあ? 顔は粗悪品なれどスタイルはそこそこ良く足だけは長いので、前は隠したくないという下心もはたらいています。 このあたり、教えてもらいたいところなれど、とりあえず、詳しい説明、とても助かりました。 どうも大変有難うございました。
お礼
今気づきました。 こんなに丁寧な再度の説明、大変恐縮です! 正統がどんなものかとても良く分かりました。 ただ >こうしたルールを知り理解した上で、質問者さん御自身独自の 着方として、今お持ちの上着のボタンを外して着てみられたら如何でしょうか。 これをどうとらえるか、なのですが、 あらたまった席での対応は別として、「普段着」(その範疇では本来はないにせよ)としては、「壊されて変容されて今の伝統になっている」みたいな考えで、変形バージョンも少しはアリかな、と正直思いました。 管首相の話や別スレッドでの「面接担当官そのものが座ってもボタンをはずさない事の方を評価してしまっている」という現状からして、もはや日本人は、どう着こなそうがそんなに注目して相手を見ている人は少ないと思われ、自分はボタンをはずして着てみたい、何かおかしく感じたかを逆に身近の人に不意打ちで聞いてみようか、と、思い始めました。 為になるお話を丁寧にどうも有難うございました。 心よりお礼申し上げます。