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昔の作品を使わない理由は何だろう?
- 中年のアニメ好きが感じる昔の作品への未練と、なぜ新たな作品ではなく過去の作品が使われるのか疑問を抱いています。
- マジンガーやゲッターなどの昔の作品の設定を利用したアニメが多くなっているが、続編を期待しているファンもいる。
- グレンラガンのような新しい作品もありなのに、なぜ過去の作品を使うのか疑問を感じる。ガンダム以外の作品も面白いと思う。
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はじめまして。 作り手の問題ではなく、スポンサーの問題です。 過去の作品の名称借りやリメイクはある程度のヒットは期待できるからです。 ところが完全にオリジナルとなると一から宣伝しなければなりませんし(コストが嵩む)、リスクも増大します。 また見る側も「ガンダム」だとそれだけで耳目を集めますが、それ以外のものだと「何それ」と引く者が多い実情もあります。 視聴者側も情報の多いモノを求めるのです。 その結果「ラーゼフォン」「ファフナー」などは出来は良かったのですが、玩具になり辛いデザインもあり、作品の評価は高くともセールスには繋がりませんでした。 そんなこんなでリスキーなことができない状況下にあります。 サンライズはオリジナル中心で活動してきましたが、80年代の後半になりスタジオとスタッフ維持のために原作ものにも着手するようになりました。 ところが90年代に入って少子化と主力のロボットアニメの衰退傾向から、様々な模索を開始するのですが、これが(この頃のサンライズの作品は傑作が多い。「COWBOY BEBOP」「BIG O」「Witch Hunter Robin」などなど)当時商売としては大失敗の連続となり、ついにはバンダイの支援を受けることとなりました。 その結果どこもかしこもオリジナルでの冒険がし辛い状況となりました。 サンライズも「ガンダム」ばかり造らされるのに嫌気を差した主力スタッフ連中が独立してボンズを設立。 「ガンダム」「エヴァ」以降社会現象になるまでの大ヒットは出ていません。本当は出なくて当たり前なのですが、アレだけの大ヒットを目の前にすると、スポンサー側はヒットして当然のものだけを求めるようになります。 その結果オリジナルは著しく減少の一途を辿りました。 現状でオリジナルで頑張れる制作会社はガイナックス、ボンズ、プロダクションI.Gの三社ぐらいです。 それは作画水準の高さも評価の高さに通じています。 サンライズは現状では「ガンダム」関連を作るだけの会社となってしまいました。 もっとも「ガンダム」だけでは持たないと思ったのか「ボトムズ」にまで手を着け始めした。 もちろん背後にはバンダイの影がちらつきます。 (「ボトムズ」に関してはちょっと版権が複雑で、映像の権利はバンダイが保有していますが、プラモや玩具はタカラが保有しています) バンダイにしても新機軸で投入した「ゼーガペイン」(後半部分は傑作です)が放映当時は振るわなかった(プラモの売れ行き)ことも、余計にオリジナルに踏み出せない理由もあるでしょう。 「グレンラガン」に関しては奇跡です。 あれはTVアニメとして企画自体が通ったことが奇跡です。 マンガ、アニメ、SFバカが集まって作った会社で、バカ連中が自分たちの好きだった物へのオマージュを、損得抜きで全てをつぎ込んで製作したからこそ成立した作品です。 初回放映当時mixiの日記で絶賛したら、他の制作会社のスタッフから「あんなの作りたいけど、企画が通りません。原作もので日々がすぎてゆきます。恥ずかしいです」との書き込みがあったほどです。 あの作品は他の会社の制作陣からも垂唾の的でした。 オリジナルでも通用するようにするには、スポンサー側の思考と視聴者側の思考が柔軟になるしかないのですが、固定アニメファンの大半は保守的で排他的なので・・・
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49歳♂ http://www.ariacompany.net/index2.htm ARIA と言うアニメを知ってますか? 美少女"ゆるキャラ"と言うジャンルに成るそうですが? 原作有りと言うアニメーションです。 昨今のアニメと違い?アニメ内の緩い時間と声優の演技 だけ?で勝負する作品です。 エロなしで、かなりの?人気アニメです。 私のお気に入りでも有ります。 ARIR スタッフが再集結した作品です。 http://www.tamayura.info/ たまゆら
- SPROCKETER
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昔、百科事典に映画やアニメの製作に関して重要な点が詳しく書かれていたので覚えているのですが、映画にしても、テレビアニメにしても、失敗すると莫大な損害を出して会社が倒産する危険を被るので、冒険的な製作姿勢が取れないという問題が常にあるのだそうです。 そこで、必ず成功が見込める製作姿勢にならざるを得ないという問題があって、まず、漫画や小説で大ヒットした実績がある原作がなければならない。つまり、ヒットする裏付けが無い作品は製作出来ないというわけです。 次に、過去にヒットした作品を踏襲した作り方をしなければならない。つまり、今までになかった作品を出して失敗するような冒険は出来ず、過去に大ヒットした成功作の焼き直しが劇中に必ず含まれる製作姿勢でなければならないというわけです。 監督や俳優などがほとんど同じ人ばかりが出るのも、過去に成功した作品に出ていた人でないと観客が集まらないという保守的な姿勢が強いからです。 景気が悪くなって観客が減るほど、テレビの視聴率が落ちて広告収入が減るほど、この姿勢が強くなり、昔の焼き直しばかりになり、新作でも内容のほとんどが過去の作品の焼き直しになるのは、こういう背景がある為だろうと考えられます。 宇宙戦艦ヤマトやルパン三世などの大ヒット作も昔の映画のパロディーで人気が出たアニメですし、新作だと思っていたものが、ほとんど過去の成功作の寄せ集めだったというのは、アニメの世界では珍しくないようです。 ロボットアニメも同じで、鉄人28号やマジンガーZが最初だと言われていますが、それ以前からSF映画などでロボットは出ていましたし、子供達にも人気がありました。過去の成功作の焼き直しから始まったものに過ぎないわけです。 今後も映画やアニメの製作方針が変わる事はありませんから、成功作が減るほど、ますます過去の作品の焼き直しが増える傾向が強まるだろうと考えられます。 こういう結末を予測していた人達が、情報革命が始まったらマスメディアが崩壊すると警告を発していたわけで、もう何十年も以前から、マスメディアの衰退は予測されていました。 現在の状況は、写真技術が発明されて写真家が急激に増えたり、抽象絵画が始まったのと良く似た状況にあります。 CG技術やインターネットが発明されて以降はテレビもアニメも衰退が始まり、CGで作られた作品が増え、インターネットが活況を呈するのは必然的なものなのでしょう。 映画やテレビアニメのような後戻り志向、画一化志向の製作姿勢は多様化が進むインターネット社会では吸引力を失いつつあり、むしろ、成功作よりも失敗作、映画やアニメとして成功しなかった作品に眼を向けた方が良いのかもしれません。
お礼
とてもわかりやすい回答をありがとうございます。 なるほど・・・ そういう理由があったのですね。 なんともせちがらい世の中ですね。 グレンラガンは奇跡だったのですか。 確かにここ何年かでとてつもなく面白かったもので。 ファフナーも見ました。 面白いんですがラストで「やめてくれっ」と叫んだのをおもいだしました。 なにはともあれ、面白いロボットアニメをみたいですね。