Q/電源を切るときに選択できるスタンバイとスリープの違いが今ひとつわかりません。
A/スタンバイとはすぐに起動できる状態で待機することです。コンピュータの電源は切れておらず、常に一定量の電力を消費し、システムを維持しています。各種コンピュータパーツには微弱な電流が流れ、コンピュータ本体はいつでも動作できるようスタンバイしているため電力消費も一定量あります。具体的には、メモリに常に一定量の電力を提供しメモリの内容を保持ます。
コンピュータによって、スタンバイ時の消費電力は異なりますが、通常モードより数分の一ほど少なく、電源オフや休止よりは消費するようになっています。
スリープとは、休止状態のこととして考えます。
休止状態では、Windowsは現在の動作状態をハードディスクの空き領域に100%保存し、Windowsをシャットダウン(終了)します。次に起動したときには以前使っていた状態から動作するのが特徴で、普通に起動するより若干高速に起動します。休止中はシステムは完全に停止しており、電力の消費は電源オフ時と同じです。
Q/何でも振動でハードディスクが傷むというのですが本当ですか?
A/これは、どうでしょうね。ACPI対応の最新機種ならNoというべきですが、電源管理の違いがあるため機種によります。
まあ、ハードディスクが故障しやすくなる原因には衝撃があります。ハードディスクが動作中に電源を切ったり、強い衝撃を与えるとハードディスクが壊れる(クラッシュという)ことがあるのですが、こういうことが起こりやすくなる状況下で使うと寿命が短くなるリスクはどうしてもつきまといます。
では、どうしてこのようなことが発生するのかご存じでしょうか?
ハードディスクは記録媒体の中では驚くほどハイテクノロジーの装置で、ハードディスクの内側のディスクのある部分に埃どころかウィルス1も侵入が許されないほど高気密で微細なディスク技術が使われているのが原因。
データの容量が数十から数百ギガにもなるハードディスクは、元々ディスクと読み書きをするヘッドが触れることはありません。触れてしまうとその領域は不良な領域となり読み書きが正常に出来なくなるのはご存じでしょうか?フロッピーディスクのようにデータを記録する時にヘッドがディスクに接触せずに、データを読み書きするのです。ここまではよろしいですかね。
問題は、最近のハードディスクは容量が増えたことで、ヘッドとディスクの隙間の高さに当たる浮上高がナノメートル単位しかなく、その隙間にはウィルスの1つどころか半分ぐらいの隙間しかないのです。
もし、衝撃などでヘッドが僅かでも動作中にぶれればディスクにヘッドが接触しハードディスクが壊れる自体になることもあり得るわけです。
そこが、スタンバイでは故障しやすいのではという誤解に繋がったと考えられます。実際にはスタンバイ状態ではハードディスクの電源は通常は落とすように出来ており、リトラクトといい安全なところにヘッドを移動させ停止されていることがほとんどです。(ハードディスクを完全に止めていなくともスタンバイ時にその処理までしている機種が多い)
ただ、主電源を落とさないため、スタンバイでもハードディスクの電源が入っているのではと勘違いする方が多いのも事実です。実際にはそのようなことはないはずですよ。
ただどちらのモードでも休止/スタンバイモード時に繋いでいた周辺機器・デバイスを外すのは避けましょう。
お礼
いやあ、感動しました。ありがとうございます。実にすっきりしました。