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クラシックのライヴ録音のCD
クラシックのライヴ録音のCD クラシック売り場で、ライヴのCDをよく見かけます。私の先入観ですが、ライヴ録音のCDはスタジオ録音に比べて、何となく一部の楽器の音がぼやけているような、不自然な違和感があり、あまり買おうとしません。 しかし、好きな曲や指揮者でもライブしかリリースされていないのもあります。 最近の録音でも、スタジオ録音で再び演奏せず、ライヴをそのままCDにしてリリースするのは音質的に見て自信があるからなのでしょうか? ブルックナーなど、ライヴCDがほとんどなので、買おうか悩んでいます。
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専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、ライブ録音は通常の演奏会場で行われるので、マイクのセッティングの制約(位置、本数など)、ホールの音響、観客の存在(雑音源)などに影響を受けやすいのだと思います。セッション録音では、録音専用のスタジオで、スペースや雑音源の制約もなく、かなりの数のマイクをセットして、あとで「ミキシング」でバランスをとることができるのでしょう。 しかし、これを逆に考えると、「セッション録音」は実際の音とは異なり、「それらしく作り変えている」可能性も高いのです。特に、コンチェルトの録音では、セッション録音は演奏会場で聴くよりもソリストの音がよく聞こえることが多いようです。 また、セッション録音では、録音データを見ると分かりますが、1つの曲を複数日で録音していることがよくあります。つまり、何回も「テイク」を行い、後でつなぎ合わせて編集しているのです。交響曲を楽章ごとに別な日に録音するならまだしも、うまくいかなかった部分を別な日のセッションから切り張りする、ということも行われるようです。特にディジタル録音になって、簡単にできるようになったようです。それが本当の演奏なのか、という疑問はあります。 そういった背景から、セッション録音よりもライブ録音を好む指揮者も多いようです。晩年のバーンスタインはほとんどがライブ録音ですね。一つの交響曲は、一気呵成に演奏すべきだ、ということでしょう。 ライブはとてもいい演奏なのに、セッション録音はつまらない、という指揮者も多いですね。(昔のカール・ベームなどがそうでした)これは、セッション録音は何度も録り直せるので、優等生的な無難な演奏になってしまう(あるいは編集されてしまう)から、ということのようです。聴衆がいないので、緊張感なく冷静に演奏し、燃えない、ということもあるでしょう。 本当の「演奏会の臨場感溢れる演奏」は、演奏会場で生で聴くのが一番、次点の策として、音の良し悪しを犠牲にしてもライブ録音で聴くべき、というのが私の考えです。 ただし、「ライブ録音」といっても、リハーサルや複数日のライブ録音から編集されている(あるいは本番後にまずい部分を録り直し)ものもあるようですので、必ずしも「一発勝負」の演奏ではない可能性もありますが。 できれば、あなた自身の耳で、実際の演奏会と「ライブ録音」「セッション録音」とを聴き比べてみてはどうでしょうか。最低限、FM放送やテレビで放送される「演奏会での演奏録音」と聴き比べてみることをお勧めします。
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- madvally88
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>最近の録音でも、スタジオ録音で再び演奏せず、ライヴをそのままCDにしてリリースするのは音質的に見て自信があるからなのでしょうか? まぁ、金銭的なものが大きいのではないでしょうか? やはり、CDを作るためにホールやスタジオを借りると、それだけでもかなり費用がかかります。 それこそ、演奏者へのギャラを加えれば、この不景気に負担は大きくなるでしょう。 また、ライブ録音とうたえば、本当の演奏会のような演奏が聴けると、消費者にも受けが良かったのかもしれません。 私が聞いた話では、経費削減のために出来たシステムみたいなことでした。 個人的な記憶では、バーンスタインの晩年あたりから、ライブ録音が増えてきた感じがするのですが、どうなんでしょうか? その当時、詳しい人から聞いたのですが、ライブ録音といっても、リハーサルからゲネプロ、そして、本番も全公演(定期公演なら、2,3回はやりますからね)録音して、それをつなぎ合わせるわけです。 バーンスタインのマーラーなんか、ライブの演奏がひどくて、本当のライブの部分は、10分位しか使われてない物もあるらしいです。 >ライヴ録音のCDはスタジオ録音に比べて、何となく一部の楽器の音がぼやけているような、不自然な違和感があり、あまり買おうとしません。 実際のライブでは、優れた演奏家による良い演奏でもない限り、各声部がはっきりと聞こえることなんてないです。 また、バーンスタイン(特に晩年)のように、おおざっぱな演奏する人は、CDなんかの方が良かったりすることもあります。 私も、CDはそれなりの枚数所持していますが、それはしょせん加工された録音です。ライブの演奏がそのまま入っている訳ではないのです。 それが分かってきてからは、ライブ演奏と録音音源は、別物としてとらえています。 それが分かっていながら、過去の演奏を聴いている訳ですから、なんとも切ない気持になりますね。
お礼
回答ありがとうございました。そういえば、おっしゃるようにバースタインはグラモフォンではライヴが多いですね。 経費の削減が、こんなところに影響しているとは・・・。 わたしは、ポップスも聴くせいか?加工音にあまり抵抗がないみたいです。録音が少々古くても(最近はリマスタされて再発売されていますし)スタジオ録音のCDを選ぶでしょうね。
- piscadela
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私の場合はスタジオ録音に違和感を覚える事が多いですね。それでもいいものは本当にきれいですし、ノイズが少ないのでBGMや素材としても使いやすいと思います。 ライブ録音ばかりの曲は、敢えてスタジオで採るほどの需要がないのかもしれませんね。
お礼
回答ありがとうございます。確かに、マーラーやブルックナーなどの大曲は、最近の録音ではライヴがほとんどですね。
お礼
アドバイスどうもありがとうございます。スタジオ録音が切り張りまでするとは知りませんでした。ちょっと複雑な気持ちです。まあ、私の場合は、自分の好みの音があるせいか、加工派になってしまうのかもしれません。 ライヴに出かけるより、CDを聴くタイプなので、録音エンジニアの腕に頼ってしまいそうですね。