恋患いは誰しもが一生のうちに何度か罹るありふれた病いですが、これが意外なほどの難病、古来、お医者様でも草津の湯でも治らないものとされてきました。
相思相愛なら、これはもう行くところまで行くしかありません。無理に別れても精神的に良くありません、真正面から開き直って燃えるだけ燃えましょう。そのうち高熱も下がってくるはずです。
ただ、重症の場合には、時として熱海の錦ヶ浦か福井県の東尋坊などの断崖絶壁に立つところまで達するでしょう。でも、そこであらためて相手の顔をじっと見つめてみましょう。「この人、今朝の旅館の朝食の海苔がまだ前歯に貼りついている、どうして今、こんな程度の相手と心中しようとしているのだろう、それが幸せなの…」と、ふと思えたら万歳、その時点で病は完治してしまうはずです。
片想いの場合は、症状が表面に出にくいだけに、とかく病が長引きやすいもの。食欲が減退し、時には床に就いたままになるとか、無意識の徘徊といった症状を伴います。しかも、一旦感染してしまうと、精神的に気弱になって、相手に告白する勇気さえも弱めてしまうという厄介な症例も少なくありません。
それではどうするか。相手にあまりベタベタと近寄っていると、悪くするとストーカー扱いされることもありますが、出来る範囲で相手を徹底的に観察しましょう。そのうちきっと、相手に「百年の恋も冷めるような欠点」のひとつやふたつは見えてくるはずです。あなたの恋はどうせ「ここ一年ぐらい」のもの、百年の恋からみたら、まだはるかに軽症なのですから、もうそれで一気に完治するはずです。
今日の健康相談 担当はDc.Nannetteでした。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですか。あんなに苦しいのが何年かで薄れていくのか…。