保険で歯石除去を行なう場合の、保険の優位性は安くできるということと、きちんと予後検査を行なうということです。つまり自費が悪いのではなく自費では事前事後の検査を自由に省けるので、中には医療としてではなく単に石を取っただけというものも少なくありません。しかし保険では下記に示すように治療としての手順を定められていますから「治す事を目的で、確認検査がしてもらえる」という利点があります。
保険の歯石除去では、事前検査>歯石除去>術後検査の三段階に分かれます。つまり最低限3回かかるわけです。更に歯石除去から術後検査までは概ね1週間置かなければならないという指針があり、その分治療期間がかかります。
更に無理な治療を行なわないように初期段階での一回の歯石除去を6分の3ブロックまでと規制しています。(軽度なものでは余り意味がありませんが)
つまり、事前検査と清掃>歯石除去(最低2回)>術後確認と最低でも4回の通院が必要です。
そして、この方法によらない場合は全て保険対象外となります。つまり自費です。
ほとんどの場合、初期の歯石除去(眼で見える範囲の歯石除去)は医師ではなく歯科衛生士が行ないますので、院長が卒業したてでもしっかりした衛生士が居ればよい歯石除去が受けられるはずです。
逆に院長が経験豊富でも歯石除去を腕の悪い衛生士に任せっぱなしであれば、マトモな歯石除去を受けられない事もあるかもしれません。
卒業した手でも上手い人も居れば、何十年やっても下手な人もいるので、こればかりは受けた人に聞くか自分で体験するしかありません。
また医院の設備や講習会などへの参加経験も腕とは全く関係ありません。最新設備も使いこなさなければ効果は従来法より悪くなり、学会や講習会にかをを出す事が好きなだけで、下手な先生は山ほどいますから。
歯医者に限らず良い医者の見つけ方なんて、最終的には自分が納得できるかどうかでしかないのです。
値段も様々、あるところでは保険点数の10倍(本来の保険の収入分です)でやる所もあるし、何万も取る所もあります。自費はあくまで自由設定なのでどっちが有利と言うこともありません。