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ホルダ ジクアセンプリBとは?
5年前に買ったエプソンのカラリオPXA500の紙送りが故障(空回りして紙が出てこない)して修理に出したところ、「給紙部センサー不具合」としてタイトル名の部品交換で7000円と言われました。 この際新しく買い換えようかと思いますが、それはそれでまた2万ほどの出費になるため、できればまだ使い続けたいと思います。 センサー不具合で替える部品というとどこなんでしょうか?本当にそんなにかかるものですか?
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プリンタの修理屋です。 価格というものは意味があってついているものですが、プリンタの修理というのはその中でも例外的な物です。 専門外のメーカーですが、メーカーのHPなどで価格体系は確認されたでしょうか? エプソンはキヤノンと異なり、私のような社外の修理業者はいないはずで、基本的に100%メーカー修理です。 2002~2003年頃の話のはずですけど、プリンタの価格の下落が始まってきて、相対的に修理代が高いという印象になってきはじめた時期です。 ある日「修理代金は内容によらず一律の金額で行う」という事を始めました。 キヤノンも追随して2003年から同様な制度を導入しました。 従来は、工賃が5,000円前後+部品代でした。 日本の国内で人が手をかけて作業を行うわけですし、1台あたりの修理時間は1時間では完了しません。 少なくとも、見積もりのためにプリンタを動かし、回答がくるまで保管し、その後作業に取り掛かるわけです。 仮に1時間で完了したとしても、5,000円という作業量は決して高くはありません。 実際には見積作業とあわせると、1日4~5台程度でしょうね。 ところが、部品代が2,000円で済むわけもありません。 定額修理の導入時に部品代は一律で引き下げられました。 おそらく、「ダンピング」といわれかねないような引き下げでしょう。 もちろん、工賃も引き下げられました。 また、故障によっては部品がひとつでは済みません。 2つ交換したら確実に赤字です。 冒頭に「例外的に」としたのは、コストを全く無視して安い価格に設定しているという意味です。 「本当にそんなにかかるものですか?」・・・・・その金額が納得できないというのは、あなた自身の給料を否定しているようなものだという事をお忘れなく。 市場からの安直な要求にこたえて、人件費の安い海外に生産を移し、その商品を安く国内で販売していたわけです。 結果的に仕事も資金もすべて中国に流れて、日本国内では失業者があふれ、所得も上がらなくなったわけです。 今となってはどうにもならないでしょうね。 プリンタという事業が(業界として)破綻しなければ直らないでしょうね。 プリンタの設計上の使用期間の想定は、たいていは5年です。 ただ、定額修理と不景気の影響でメーカーの対応は大きく変わってきています。 まず、コストを削るところがなくなりましたので、耐久性を削ってきています。ここ2~3年のモデルはそうですね。 さらに、故障しても修理に出さず買い換える人が非常に多くなり、高耐久のモデルの意味がなくなりました。 保証期間内にインクが切れただけなのに「故障したから買い替えた。いらないから持って行ってくれ」という勘違いヤローもいました。 また、5年位前から規制が緩和されたのか、部品の保有年数が短縮化されたようです。 定額修理の結果、どんな部品を変えても価格は一緒ということで、昔のように細かい部品を用意する必要がなくなり、メーカーは大きなアッセンブリしか持たないようになってきています。 それによる在庫管理費用の削減効果はかなり大きいでしょう。 先ほどの保有年数の短縮化と合わせて、最近はサポート期間が終了すると、いきなり部品の出庫がとまり、修理できなくなることが多くなりました。 で、今年あたりに、保有期間が短縮された第一期モデルがいっせいにサポート切れになるはずです。 したがって、今のプリンタを修理しても、数ヵ月後には修理不能となる可能性があるわけです。 サポートが切れてもすぐに使えなくなるわけではないでしょうから、修理代のモトは取れるでしょうけど、修理する側としても、修理はお勧めしにくい状況ですね。 ですから、今回は素直に買ったほうが良いと考えるわけです。 なお、「ホルダ ジクアセンプリB」というのは、エプソンが勝手に部品につけた名前ですので、どんな部品なのかは分かりません。 通常は給紙ローラーで紙を巻き込むと、用紙を検知するセンサに紙の先端が当たり、紙が給紙されたことを検知します。 同時にセンサが反応するタイミングから、用紙の先端の位置を特定しています。 用紙の先端の位置を性格にとらえることで、フチナシの写真印刷も可能になるわけですす、様々なアプリケーションで設定した余白も意味が出てくるわけです。 おそらくは、給紙ユニットか、その先の用紙のガイド部分になるのではないかと思います。 症状は詳細に書かれていませんが、紙が送られないということでしたら、給紙ユニットの故障と思われますし、少し入って先端がくしゃくしゃになっているというのでしたら異物が混入していることが考えられます。 ただ、定額修理の場合、部品を交換しなくても(普通は)価格を下げることはしませんので、分解して異物を除去したり調整したりする場合は昔よりも高くなるわけです。 悪く取れば、その言い訳として、磨耗しやすいところの部品を計上したということもありえますね。 よくとらえれば、異物除去でとりあえず解決は出来るものの、その部品の不具合で再発の可能性は高い、ということも考えられます。
お礼
ご丁寧な解説ありがとうございました。 製品がもっと安いのもあるのに、部品1個の交換でそれ以上?と思ったまでです。 私は大量消費&廃棄の風潮が嫌いなので、基本的に食べ物でも何でも捨てるのは最終手段と思っているのですが、機械だけは使えなくなったら仕方ありません。修理代のからくりはわかりましたが、やはり安い新製品がある以上、今回は買い換えます。