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協奏曲を書かない作曲家

協奏曲のない作曲家は結構いますが、こういうひとはどうして書かなかったのでしょうか? そもそも、協奏曲っていう分野は、どういう性格の音楽と考えたらいいのでしょうか?

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  • JBrahms
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回答No.1

あくまでも個人的な考えです。 >協奏曲のない作曲家は結構いますが、こういうひとはどうして書かなかったのでしょうか おそらくソリストに知り合いがなかったからではないかと思います。 協奏曲というのは華麗な名人芸を開陳することが最大の目的ですので、具体的なソリストを想定しないと書きにくいのではないでしょうか。稀に、そういうのがなくて自発的に作曲した人もいますが、やはり普通は「○○さんの弾くアノ音、あのテクニックを活かせる曲を書きたい」というイメージがないと、インスピレーションが沸かないのだろうと思います。 結局「テクニックを聴かせる」ことが最大の目的なのですから、ソリストの個性が発揮できるように書くというのが基本的なスタンスだろうと思います。いってみればオーダーメイドに近い感覚でしょうか。だからこそ、具体的な「対象」が存在しないと書こうと思わないのでは? 一方、作曲家自身が当初ピアニストからスタートしている場合は、自身が演奏するつもりでピアノ協奏曲を書くこともありますね。この場合は当然自身の得意技を効果的に書き込んだりするものです。 実際のところは、演奏してくれるソリストがいて、その人に演奏上の効果とか技術面でのアドバイスなどを受けながら書き進める、という形が多いと思います。もちろん一流作曲家なら、自身が演奏できない楽器でも独力で立派なコンチェルトを書くくらいの才能は持っているでしょうが、そもそも作曲の目的が「テクニックを披露する」ことにある以上、ソリストの意見を尊重して書くのが自然だと思います。 交響曲のような曲ならテクニックなんて関係ありませんので、作曲家が好き勝手に書けば良いわけです。具体的に「誰か」を(奏者を)想定する必要がなく書ける音楽ですね。