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ミロのヴィーナス
ミロのヴィーナスの美しさは、理論的に説明が出来るものなのですか? ゴールデンセクションという言葉を聞いたことがありますが、どなたかご教示下さい。
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ゴールデンセクション(黄金分割)というのは、古来「ユダヤ5千年の公理」とも呼ばれ、 美しさのバランスを比に表したもので、およそ1.618:1の比といわれています。 通説では古代ギリシャの哲人プラトン(紀元前428~347)と同時代のエウドクソスという数学者が、 世界で初めて考え出したといわれているそうです。 この比率を黄金分割(黄金比)と名づけたのが、イタリアのルネサンス時代に活躍した レオナルド・ダ・ビンチ(1452年~1519年)です。 彼は長年、人体のプロポーションについて研究していました。そして、この黄金分割の比率に目を向けたわけです。 それでこの黄金分割が彼の作品の中にたびたび応用されているそうです。 「St.Jerome(サン・ジェローム)」という作品に見られるそうです。 黄金分割は百分率で表わすと、およそ78%と22%の比率になるそうですが ミロのビーナスのおへそから上と下は22:78になるようですね。 ・・・こんなんでいいでしょうか?
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- Eivis
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20世紀前半までは「ミロのヴィーナス」は美しいということになっていて、勿論今でもそのほうが主流なのでしょうが ・・・あまりにも黄金分割であるとかないとかに捕らわれ過ぎた傾向が続きました。 戦後出てきたいろいろな議論の中から思い付くものを挙げても・・・ミロのヴィーナスは女性像のプロポーションとしては醜い方である・・・ あれは下から見上げているから見られるが、同じ高さから見れば下半身が発達しすぎていて醜悪なんだという議論も注目されました。 ・・・と言うようなことを、学生時代はよく話していたのだが、最近は現代の美術関係者との交流がないので、どんな議論が 優位なのか知りませんが、少なくとも黄金分割などで美を論じる風潮は芸術関係にはないと思います。 ただ博物館、美術館の説明のテクニックとしては、数字、数学、幾何学的に解説する方が人々を納得させやすいのでG分割の他、 遠近法だとかを持ち出すのだと思いますが、芸術を数字で説明する方法は心で感じる美を忘れる恐れがあると思います。
お礼
さまざまな考え方があることが分りました。 ありがとうございました。
- reis
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黄金分割ですね。 数学分野の問題なので、私は詳しくありませんが。 A : B = B : ( A + B ) 比率1.61(黄金比) たとえば、長方形でよく説明されますが、短辺1に対する長辺1.61がいちばん静と動のバランスのとれた美しい形とするものですね(1: 1、つまり正方形が静バランスの極致です)。一般的な名刺のサイズ(縦横比)が1.61だと言います。 この黄金比を使って、バランスを作り上げるのが黄金分割です。巻き貝なんかでよく説明されてるようですが……。 これ以上、数値的に専門なことは得意分野ではありませんので、詳しいことは専門のかたの解説を待つとして。 ヴィーナスが、この黄金比によって黄金分割されることから、もっとも美しいプロポーションと言われます(ヴィーナスの身体を臍でわけて、上半身に対して下半身が1.6。上半身対下半身の比は、下半身対全身と同じ)。 この場合(ヴィーナス)のプロポーションの意味は「均整のとれた」ということで、女性としてとかそういう意味のプロポーションとはちょっと違います。黄金比自体が、ゴールデン・プロポーションと呼ばれますし。 これと同じ比率を用いたものにパルテノン神殿やピラミッドがあります。黄金分割の発祥はエジプト、定義はギリシャと言われます。
お礼
ご回答いただきありがとうございました。
- baian
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ルーヴル美術館の、日本語サイトに解説があると思います。なんかここ時々動作悪いんですけど(-_-;)。他の言語もOKでしたら、公式サイトに、英・伊・西などいろいろ対応しています。
- 参考URL:
- http://www.louvre.or.jp/
お礼
早速の回答をありがとうございました。 HPはチェックしてみます。
お礼
大変勉強になりました。ありがとうございました。