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ライヴでの同期のやり方
こんにちは。 現在、私は5人編成のバンドを組んでいるのですが、 今後、ライヴでシンセなどの音源を同期したいと思っています。 (ライヴというのは、小さいライヴハウスで、イベントに参加させてもらうといったような形のものです。) そこで、CDウォークマンなどでできる、一番簡単な同期のやり方をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけませんでしょうか。 他の質問者様の質問への回答などを見てみたのですが、MTRからの接続方法は書いてあっても、CDウォークマンとの接続の仕方がいまいちわからず、困っています。 よろしくお願いします。
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素人PA屋です。 素人ですが、いろいろな若手アマバンドから似たような要望を受けては、片っ端から「できるもんならやってみろ!」と偉そうに言い捨てています(^^ゞ ただ、見事にやってのけるバンドもちゃんとあるので、そういう時は逆に「やるやん!」とニコニコ顔でちゃんとPAしますが・・・そうゆうバンドは少ないですけど。 というのは、質問者の方の >他の質問者様の質問への回答などを見てみたのですが、MTRからの接続方法は書 いて >あっても、CDウォークマンとの接続の仕方がいまいちわからず、困っています。 という疑問とも繋がってくるのかな・・・と思うのですが MTRにせよCDウォークマンにせよ、それら外部音源と演奏音を同時にPAから客席に出すこと自体は、基本的には造作もないことです。 ただ、多くのその手の同期演奏形態のバンドがMTRやシーケンサを使うのは、 1)客席に出して欲しい音と、ステージモニターに流して欲しい音が全然違うから 2)操作のタイムラグが非常に小さいから 3)PA機材への接続規格がマッチしていて高音質が確保でき、接続の利便性が高いから などが主な理由です。 順番逆に説明しますが、まず3)について。 CDウォークマンやiPod等々のポータブルプレイヤーの音をPA機材に繋いで音を出すこと自体は、技術的にはめちゃくちゃ難しいわけではありません。 しかし、PA機器は業務機材専用の入出力の規格(端子の形状と信号のレベル 等)が結構厳格に決まっていますので、整合する規格の出力端子が付いているMTRやシーケンサ、オーディオインターフェース等なら「繋いでレベル調整すればスタンバイOK」で、そのままある程度の高音質での再生ができますけど、ポータブルプレイヤーの多くは専用出力端子等が無いか、有ってもPA機器の規格と違うので、前もってかなり面倒なレベル合わせをしないとまともな音質で鳴らすことができません。 また、端子形状もミニ端子のものがほとんどで、PA機器の標準フォン端子やXLR端子と合わせるためには変換用のケーブルやアダプタが必要です。まぁそういうものは用意すればいいだけの話ですが、ミニ端子からその手の規格端子変換するケーブル等は、割と些細なことで接触不良を起こしたりノイズ混入を起こしたりすることが多く、一発勝負のライブでその手の事故が起きたら全てが台無しになりかねません(その点、業務規格対応の機器は、それ相応の造りになっているので、安全率は100倍ほど違います)。 そんなことから、同期ライブをやるバンドは、ベテランほど「PA機器に間違いなく直接接続できる」機材を使います。 2)については、MTRやシーケンサだと、同期演奏用とは言わないものの、かなりシビアなタイミングで操作されることが前提の設計になっていますので、再生してから音が出るまでのタイミングは限りなくゼロに近いだけでなく、例えば「操作してからきっかり何秒後に・・・」などという操作も、大抵は1/100秒単位で事前設定ができます。 しかし、民生用のCDプレーヤやMDプレーヤは、操作→動作までの時間が長く、また機種にもよりますが意外とタイムラグが一定しません。 練習の時なんかは大した問題ではないのですが、ライブの緊迫感の中では結構な問題です。何より心臓に悪い。いや冗談抜きで。 それに、タイムラグを読み間違えて誰かが半拍もずれたら、かなりの上級者でもバンド全体の演奏はグダグダなります。 なので、ベテランほど「ライブでそんな危ない橋は渡りたくない」ので、そういう『目に見えない性能』に拘った機材選定をしますし、事前の調整もきっちりやります。 で、実は一番問題なのは1)で、これは質問者の方も承知の上かもしれないけど、ライブで録音音源と同期演奏しようとしたら、演奏者側が録音音源ときっちりとタイミングを合わせなきゃならん(当たり前ではあるが)。 しかし、練習ではうまくいってるようでも、本番のステージモニターは家や練習スタジオで聞こえてるような感じでの再生は、まず望めません。 機材配置も練習場所とは全然違うし、音の聞こえ方が違います。さらに普通はベテランクラスでもそれなりにテンパってて普通だし。よって、普通に録音音源を再生した音では、タイミングがまるで掴めないのが普通。 よって、再生機材の方は、 ・客席用、ステージ用で全く別々の2種類(以上)の設定の再生音がセットできること。 ・その2種類以上の音声を、別々の回線で出力できること ・その2種類以上の信号は、完全に独立して音量/音質のレベル調整ができること が、性能として必要になります。 2つの別々の音を出すところまでは、ステレオ出力の機器ならできますが、独立調整はポータブルプレイヤーではできないのが普通。 また、特にステージモニター側は、再生が楽器音だったらステージ上の演奏音と「混合融合」してしまい、何が録音で何が生音かわかんなくなるのが常人の耳です。なので、楽器音とは全く違う「聞き間違えようがない」音色の『クリック音』をステージモニター側だけに混ぜ込んで、特にドラム、ベースのリズム隊は「クリック音に確実に合わせる」ことで、生演奏と録音の同期を取る重要な役割を演じる必要があります。 なので、ベテランの同期バンドの特にリズム隊の人は、絶対にMTRかシーケンサに拘ります。 そういう事情があるので、CDウォークマンを使った同期なんか、同期演奏ライブを一度でも経験した奴はまず普通は考えもしないものだから、極端に情報が少ないんですよ。 なお、それでもCDウォークマンを使って同期演奏ライブしたいなら、 「ステレオミニ(ヘッドフォン端子対応)」→「標準フォン×2(左右分離)」 の変換ケーブルを用意して、なおかつ事前に「こういう機材を持ち込みで同期演奏させて下さい」と、現場のPAさんに相談かけてください。 当日いきなりだと、理屈上は、はり倒されても文句言えないです(ま、そんな奴は居ないと思うが、相手がはらわた煮えくりかえっててもこっちからは責められないです。) また、経験豊富で出演者に優しいPAさんであれば、私と同じようなこと言って「その方法はやめときっ」と諭されるかもしれません。その程度のことは覚悟して相談して下さいね。 ちなみに、私だったら「俺のMTR貸してやるから、頼むから当日はこれに音入れて持ってきてくれ。クリックのトラックも絶対に作っておけ」と言いますけどね。
その他の回答 (1)
一般的にガイドになる音はドラマーのみに聞こえるようにしてそれ以外の人にはガイドになる音は聞こえないようにします。従ってウォークマンのようなステレオ(2ch)しか再生できない機材を使う場合は片方のチャンネルがガイドになる音、もう片方のチャンネルが流す音、という風に録音しておいて使うことが前提になります。 あとはガイドの音をドラマーだけがモニターできるようにし、流す方はPAから音が出るようにすることになりますので、MTRの接続法の流す音のチャンネルを1つにすると考えることでそのまま応用できます。 但しウォークマンなど携帯オーディオの出力はヘッドホンしか無いものが多いのでそういう使い方にはあまり向かないと思います。2chしか再生できない機器であってもライン出力端子のある機器を利用することをおすすめします。
お礼
お礼が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。 ライン出力端子がある機器でないと、やはり難しいんですね。 今、大きめのMTRしか持っておらず、持ち運びが困難なので、ウォークマンでも可能なら・・・と思っていたのですが、No.1の方にも言って頂いた通り、ウォークマンは向かないんですね。 非常にわかりやすく説明してくださって、どうもありがとうございました。小型のMTRを購入しようかと思います。
お礼
お礼が遅れてしまって大変申し訳ありません。 多くの方がMTRやノートPCを使うのには、やはりそれなりの理由がるんですね。 確かにタイムラグなどは、本番では焦ってしまいそうですし、極力不安要因はなくしたいので、kenta58e2さんがお勧めしてくださったように、MTRなどの機器を使うことにしたいと思います。 非常にわかりやすく、細かい説明をしてくださってどうもありがとうございました。 周りに詳しい人がいなかったもので、本当に助かりました。