はじめまして。
BDがHD-DVDに勝利したのはディスクの容量と、商品展開の速さです。
規格自体は五十歩百歩でしたが、SONYとパナソニックは共同開発して即時に製品化しました。記録型DVDでの規格分裂を反省し、録画(記録)からスタートしました。
HD-DVDはDVD同様再生機からスタートしました。
当初BDはカートリッジに収められていて扱い上の問題がありましたが、ハードコートの開発でカートリッジの排除に成功しました。さらに容量も当初は1層23GBを25GBに、2層50GBを提供。規格上はまだ層を重ねることが可能となっています。3層、4層も可能です。実験室レベルでは8層まで成功しています。
対してHD-DVDはDVDの延長上でした。
1層15GB。2層30GB。片面は2層が限界。両面を使用すれば最大60GBまでは拡張可能ですが、両面ディスクはDVDでも普及しませんでした。
当初は様子見だったソフトメーカーですが、映画ソフトとゲームなどとの連携や3D化までを考慮すると、容量は大きければ大きい方が良いと判断してBDに一挙に雪崩込みました。
それ以前に録画機器の分野でもSONYとパナソニックは立て続けに、PC用のBDドライブやカートリッジを廃したBDを投入し、とにかく市場での実績を積み上げました。
対してHD-DVDは賛同メーカーこそ多かったものの、事実上開発製造が可能なのは東芝一社でした。そのために録画機やPC用のHD-DVDドライブの開発・提供が遅れました。同時にディスクの提供も遅れました。
BDがレコーダーからスタートしたので、当初から一回書き込み用のBD-Rと書き換え用のBD-REの二種類のディスクを提供できたのに対して、HD-DVDはHD-DVD-Rしか提供できませんでした。
HD-DVD-RW用のドライブ開発製造が難航し、対応ドライブはHD-DVDの終盤になってやっと提供。RWは台湾のRITECKが提供したのみで、他のディスク製造メーカーはすでにHD-DVDからの撤退を検討し、開発を終了し、BDの開発に注力していました。
BDの製品提供ペースと同等だったらどちらが勝ったか判りませんが、とにかくHD-DVDは記録型の商品展開が遅すぎました。
まぁ、この辺の事情はネット検索すればすぐに見つかります。
中国CBHDは事実上廃棄となったHD-DVDの規格、技術を東芝から供与を受けて開発したものです。
確かに世界の工場となった中国は自国発の規格として、世界的拡大を目論んではいますが、すでにBDが普及し、CBHD(他にも二つぐらい別の規格がある)はパッケージソフトがありません。中国国内でも国内のドラマや映画のソフトを出してはいるらしいのですが、そこは海賊版天国。正規品を買うより海賊版です。DVDの海賊版より割高でしかもソフトとして魅力のないものを買う人は余りいないようです。
購入してもほとんど海賊版のDVDの再生用のようです。
富裕層はBDを買うようです(海外の映画が見られます)。
また世界のメジャー映画会社は中国での海賊版横行のために、CBHDへの協力は拒絶しています。
なのでローカル規格として中国国内では生き残るかもしれませんが、世界的拡大となると・・・
まぁ、映像記録方式がMPEG1からMPEG2への移行期にCD-R/RWにMPEG2映像を押し込むSVCD(スーパービデオCD)と言う規格も中国発ですが・・・
お礼
回答ありがとうございます。 自分の中で納得がいきました。 中国のSDHDへの協力は拒絶しているんでね。 ありがとうございました。