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日本映画では「引用」が少なくないか?
フランス映画をよく観るのですが、なにかしょっちゅう、こっちの映画のここを引用したのじゃないかとか、思わせぶりだなとか、この俳優ある映画では昔こういう役をやっていて、こんども年月を経てまた同じようなことをやらせているとか、いろいろあるんですよ、 でも、邦画ではあまりない気がしますが、どうなのでしょうか?
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実は、邦画でも探せばいろいろあるんですよ・・・ 近年だと、三谷幸喜の映画初監督作「ラジオの時間」には先人へのオマージュが隠れてるんですが。 三谷氏は伊丹十三を大変尊敬してたらしく、作中に美味しいチョイ役で宮本信子が出演してますし、メインのラジオ放送を聴いているトラックの運ちゃん役で、渡辺謙が出演しています。 しかもその渡辺謙の乗っているトラックがかつて、伊丹十三の「タンポポ」で渡辺謙扮する、ガンが兄貴分の山崎努と、一緒に乗ってたトラックにそっくりなバッファローかなんかの角が屋根に取り付けてあるものなんです。見ようによっては、ひとり立ちしたガンが兄貴からトラックを譲り受けて仕事しているようにみえますよね? ・・・というか私はそう観ましたが。 「タンポポ」の時にはガンが被っていたのは野球帽みたいなのでしたが、「ラジオの時間」では兄貴分の山崎努が被ってたテンガロンハットを被ってるんです。キャラクターも似せてありますし、これは明らかに三谷氏の伊丹「タンポポ」に対するオマージュでしょう。
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- ironman28
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失礼・・・「ラジオの時間」じゃなくて、「ラヂオの時間」ですね・・・
- ucok
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映画界では基本的に、パロディやオマージュというものは欧米のオハコですよね。ただ、小津安二郎だったか誰だったかの白黒映画で、老婆が民家のせま~い階段を転げ落ちるシーンがあるのだそうですが、それは『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラが大階段を転げ落ちるシーンに感化されて撮ったそうです。なさそうでいて案外とあるのかもしれません。 映画ではありませんが、『ラストサムライ』が公開された年に、小雪がテレビドラマ『末っ子長男姉三人』で売れない役者を演じ、「そんなに簡単に売れるなら私は今頃ハリウッド女優になってるわよっ!」と愚痴をこぼすシーンがあります。
お礼
そうですか! 「風共」が引用されているとは、昔の人もいいセンスしていましたねぇ。ただ非常に分かりにくそうな例です。
お礼
ああ、「タンポポ」のオマージュだったんですね! 私も「ラジオ」を観たときなんかこれは!?という感覚がよみがえったのですが、それだったのですね! 確かにそうです。三谷なかなか曲者ですねぇ。あの時は渡辺謙は助手席に座っていましたからね。今度は主人公となって登場とは、なかなか味なことをやるわ! しかもテンガロンでしたか!イヤーこれはもう完全に伊丹の世界でしたね。