私が親知らずを抜いたのは、もう随分前ですから、今とは麻酔なども違っているのかもしれませんが……痛かったです。
私も、歯が横向きに生えているということで、切開しました。歯自体を“三枚おろし”にして(先生談・笑)、かなり難儀して取り出しました。
手術(抜歯も手術というのかな)中は、痛みはほとんどありませんでしたが、歯を“三枚おろし”にしている時とか、引き抜こうとしている時とか、結構、顎から頭蓋骨にかけて、響く感じがありました。
その後しばらくはそうでもなかったのですが、数時間後からじわじわと痛みが出ました。ズキズキした痛みで、なかなか寝られなかったことを覚えています。たぶん鎮痛剤などを飲めば治まる程度の痛みだったと思うのですが、私は薬恐怖症なので、鎮痛剤はもらわなかったので……。
そんなこんなで難儀していたんですが、たまたま、鍼灸の勉強をしている友達から、後ろ頭(耳の後ろのちょっと下、生え際当たりのくぼんだところ)が歯痛のツボだと教えてもらってそこを時々刺戟していたら、さほど痛みはなくなりました。
また、しばらくは縫った後の傷(糸)がひきつれてちくちくして、ひきつれる感じがあったので、ご飯を食べるのもおそるおそるで、あんまり口を開けずにいたら、消毒に行った時に歯医者さんから、口をきちんと開けないと、傷が治っても口が開かなくなるよと脅されました。
また、私の場合は歯がかなり奥まであったみたいで、神経に少し障ったから、後々、ほっぺたがしびれるかもしれない、なんて脅しもありました。
が、無事に口も開くようになったし、しびれも出ませんでした。
ただ、私の場合、傷口からばい菌が入ったらしく、数日間、抜歯した右側の頬から首筋にかけて肌が真っ赤になり、その後、打ち身の青染みがだんだん治ってきた時のような黄土色っぽい変な色になりました。先生の話だと、ばい菌をやっつけるためにリンパ液が集まってきて、そうなっているのだとか(痛みはなかったのですが)。
それも数日で治りましたが、そんなこともあるようです。
日本では、歯科医は厳密には“医師”ではないようです。
海外では親知らずを抜いたりするのは、“医師”の仕事で、日本みたいなところはめずらしい、と先の鍼灸を勉強している友人に聞きました。
本来なら、「口腔外科」ですべきもの(手術に相当するもの)で、その人は総合病院の「口腔外科」で抜歯してもらったそうです。
そういうところへ行った方が安心かもしれません。
痛みに関しては、昔に較べ、今は「薬の副作用を恐れて薬を飲まず痛みに耐えるより、少々の副作用ならば薬を飲んで痛みを抑えた方がいい」という感じだと思いますから、薬を出してくれると思います。
それでずいぶん緩和されるんじゃないかと思います。
なんだか、脅すようなことばかり書きましたが、抜歯といえども“手術”なので、しっかりしたお医者さん(歯科医でも数をこなしている方)にみていただいた方が安心だと思います。
補足
腫れてしまうのですか!どのように腫れているかもしよければ教えていただけませんか