画質は変わります。落ちることは間違いありません。
DVD化するには、MPEG2という方式に変換しなくてはなりません。この方式は圧縮をかけるので、必ず、元のVHS画質から変化します。
VHS記録は1秒間に30コマが確実に存在します。しかし、MPEG2記録は15コマをまとめて圧縮と省略をするので、ここで大きく画質が変化します。
VHS画質を、劣化の目立たない程度のMPEG2で記録するには、私の経験では15Mbps程度、という高い転送レートでないと実現できず、DVDビデオ規格での最高レベルの約9Mbps~10Mbps、つまりDVD4.7GB1枚に1時間記録モードでは、VHSの画像を破綻せずに記録させることはまず不可能です。
これは人によって考え方が違い、画質の許容範囲はいままでどれだけの映像をどれだけの画質で見てきたかによって回答が全く異なります。私にとっては、「これではお話にならない」と判断する画質でも、人によっては、「劣化してないですよ」と判断する事が多いです。
それを踏まえた上で、VHS内蔵DVDレコーダーでのDVD化なら、専用のMPEG2エンコーダーチップが搭載されているので、5Mbps程度・DVD4.7GB1枚に2時間記録モードで、一般の人が鑑賞するには、そんなに大きな破綻もなくDVD化出来ます。理想は1時間モードです。(これでも能力不足です。)
お使いになったビデオキャプチャーケーブルは、多分ソフトウェアエンコーダーというタイプだと思います。これを使ってMPEG2化すると、殆ど画質が破綻します。パソコンのCPUがMPEG2化をリアルタイム変換する作業をしているのですが、計算が間に合わなくなってしまうから大雑把な処理で終わらせてしまうからです。このようなソフトウェアエンコードのキャプチャケーブルは、MPEG2ではなくて、無圧縮AVI(2分40秒で4GB使う)で取り込む時に重宝するものです。
VHSに限らず、テープメディアのDVD化の経験は9年、DVD1万枚以上に及んでいますが臨機応変に対応していまして、これが一番、ということはありません。その時、そのテープの状態によって柔軟に対応しています。
ご参考までに。
お礼
さっそくのかなり詳しい説明ありがとうございました。元のビデオテープがかなり劣化しておりあわててしまった次第です。あまり贅沢を言わず適度なところで挑戦してみます。