フリーランスで動画編集を請けるにあたってオススメのシステム構成は？

質問

この度、新規に映像制作の仕事を個人で請けることになりました。
１分程度の女性のWeb動画用イメージビデオを、数十本単位で制作してほしいと言われました。
現状DTPデザインなどの案件は請けていましたが、個人で映像は初めてなので新規にマシンとアプリを調達しようと考えています。
10年以上のMacユーザーですが、特にこだわりはないため、使い勝手の良いシステムを組みたいと考えています。
予算は約60万ほど。音声はBGM以外に有りません。制作サイズはVGA程度、ただし将来的には1080/60pも編集できる余裕は欲しいです。
映像ソースは民生用ビデオカメラか、おそらくデジタル一眼の動画機能になります。

考えているのは、

1)Mac Pro + FinalCutStudio
2)Windows機 + Adobe Production Premium
3)Windows機 + Edius + Photoshop + Illustrator

現状はMacBookとMac版Adobe Illustrator CS3とPhotoshop CS3を持っているので、1)を選んだ場合は、手持ちのアプリを使い回そうと考えています。

過去、映像制作会社に勤めていて、AfterEffectによる簡単なワイプアニメ、Premiereによる、ざっくりとした映像の編集はスキルとして持ち合わせています（Windowsで使ってました）
Mac ProにProduction Premiumという考えもあるのですが「せっかくのMacならFinalCut使ったほうがいい」などの意見もあり、悩んでいます。
正直Premiereはとっつきやすいんですが、AfterEffectのパラメータの多さが苦手で、出来れば避けたいところです。
とはいえ、Final Cut StudioでAEに相当するのがMotionというアプリだと思うんですが、これの使い勝手も全く見当がつかないので、躊躇しています。
EDIUSについては、元いた会社で、そういう製品があって、業界ではわりとスタンダードという程度の話を聞いただけです。Pr + AEより効率的なら十分検討の余地があると思っています。

映像制作の現場で活躍されている方、お詳しい方のご回答お待ちしております。

回答No.3

TakMat

No.1 です。

予算はあるに越したことはありません。
ただ、それ以上かけても、パフォーマンスはそれほど変わらないでしょう。
１台のマシンに倍の予算をかけるくらいなら、私はレンダリング用のマシンをもう１台買いますね。
DTP にこれ以上のスペックは必要ないので、長く使いたいという気持ちは分からなくはないですが、映像編集（特に合成、エンコード）にはまだまだスペックが必要です。
数年単位の買い替えを検討された方がメンテナンスも含めて、パフォーマンスは高いと思いますよ。

Shake に関しては、販売終了の噂はありましたが、本当に終了しているとは知りませんでした。
ということは現状で Mac で合成できるソフトがなくなってしまったということに・・。（Apple のことだから、次世代合成ソフトを開発しているのかもしれませんが。）

Motion に関しては、使ったことがないので、何とも言えません。
どの程度のものを必要とされているかは分かりませんが、AfterEffects 以上の機能がないことは確かです。
モーショングラフィックスの制作には、Mac ユーザーであっても、AfterEffectsを使っていることがほとんどです。
日本でのシェアは 80～90％以上なので、当然、プラグインや参考書など、あらゆる環境が整っています。（試しに書籍の数を比較してみてください）
それに、Photoshop にタイムラインが付いたのが AfterEffects なので、Photshop の操作になれている方なら、難しくないと思うのですが。

連携に関しては・・
「・・アルファ付きのmovで書き出して、Prに配置していました。」
このような作業は必要ありません。
Premiere、AfterEffects、Encore（DVD/ブルーレイオーサリング）、Soundbooth（音声編集）、MediaEncoder（エンコード）のソフト間でレンダリングをすることなく双方向に連携することが可能です。
また、Photoshop や Illustrator のレイヤー構造をそのまま AfterEffects に持っていけますし、Photoshop に関しては、描画モード、レイヤー効果、調整レイヤー、3D レイヤーなどの情報も保持されます。

私は、3DCG / VFX をメインとしている映像屋で、AfterEffects より、さらにハイエンドな合成システムに移行しようかと検討したりもしているのですが、Adobe 製品間の連携があるので、作業効率を考えると、なんだかんだと言っても、結局 AfterEffects ・・という感じです。

回答No.2

noname#113190

私の場合も短編動画が専門で、AfterEffects+Premiereという組み合わせに、字幕等をイラストレーター、メニューの背景をPhotoshopで作り、エフェクトを変える意味で、PinacleやVideoStudioやPowerDirectorやCool-3Dなども使います。
もともとMacユーザーでしたが、Premiereの絶版でWindowsに移り、そのままWindowsで環境を整えたので、Macには戻れなくなりました。
私も１番の回答者さんの意見と同じく「Windows機 + Adobe Production Premium」だと思う。
私の構成で唯一不満点が音声で、本来はAuditionを買うべきでしたが、他社ソフトのSound It!で編集しており、これだけが面倒です。
なんだかんだ言っても、やはりAfterEffectsは外せないソフトで、私もこれがないと仕事になりません。
ハイビジョンは今のところやらないので、型落ちのDELL Precisionシリーズを買って、HDDをRAID-0とし、メモリも最大まで積んで、ビデオカードを高性能なものに差し替えています。
OSは異論はあると思うけど、XP環境の方が安定していると感じており、XP-SP2(SP3だとEncore CS3がなぜか調子が悪い）でやっています。

ちなみに動画編集ソフトの多くは、QuickTimeエンジンを利用するものが多く、体験的にMac環境の方がバグは少ないですけど、現状ではMacでないとダメということはないですし、MacProの価格がネックとなると思います。
それよりWindowsのワークステーションに手を入れた方が安く上がり、その分ソフトやプラグインにお金をかけられます。
BGMなども買わないといけないし。

回答No.1

TakMat

コストパフォーマンスから言えば・・

2)　Windows機 + Adobe Production Premium　だと思います。

Mac Pro は、サーバー／ワークステーション用の CPU（Xeon）を搭載しているの非常に高いです。企業で堅牢なシステムを構築するなら、ともかくとして、通常は必要ないと思います。
Win機なら、同じスペックのものを、半額以下で購入できます。
例えば、これとか。
http://www.dospara.co.jp/5goods_pc/pc_detail.php?h=g&f=g&m=g&mc=907&a=1
ソフト代の差額を加味しても、お釣りがきます。
いずれにせよ、予算は、60万も必要ないと思いますよ。

尚、MacPro にしろ、Win 機にしろ、1080/60p の編集は可能です。
ちなみに、特殊なものを除いて、1080/60p という素材はないです。
（民生機でうさんくさいのはありますが。）

問題は、ソフトですが。

FinalCut、PremierePro、EDIUS、これらは編集ソフトです。
これらでは、高度なモーショングラフィックスや合成をすることはできません。
AfterEffects は、合成／モーションに特化したソフトです。
これに対して、Motion は、その名の通り、モーションに特化したソフトですので、高度な合成はできません。
Mac で合成をやる場合、別途、Shake というソフトが必要です。

簡単なワイプアニメなら、AfterEffects を使わずとも、編集ソフトで十分できます。
どこまで必要かによって、選択肢は変わってくると思います。

Adobe 製品の最大のメリットは、PremierePro、AfterEffects、Photoshop、Illustrator、その他のソフトとも非常に強固な連携ができることです。
FinalCut や EDDIUS も、Adobe 製品と多少は連携できるのですが、当然のごとく本家に敵いません。

補足

ご回答ありがとうございます。
専門的なご意見参考になります。

補足させていただきますと、予算は抑えられることに越した事はないですが、
60万円以内で将来性やトータルの使い勝手の良さを得たいと考えております。
もちろんコストだけ考えればWin機なのですが、マシンのメンテナンスに慣れている、というような点まで含めると、私の場合Macも十分選択の余地があります。（ミッドレンジのMacがあればいいんですけどね）

EDIUSが編集アプリなのは理解しました。
EDIUS単体では凝ったモーショングラフィックスは出来ないということですね。

今回の受注で想定されるような機能は、素材を繋いで行く以外は、

・簡単なテロップ
（まあ、カットかワイプ出しでしょうね。Prですることになると思います）
・テレビ番組によくある、画面の隅でロゴがループアニメしているようなもの
（これはいつもAEで作ってました。アルファ付きのmovで書き出して、Prに配置していました。）
・できれば、番組タイトルロゴアニメーションのようなもの
（AEでの制作ノウハウは、、、まあなんとなくわかります）

最後のロゴアニメのようなものを、MotionはAEよりも直感的に扱えそうなら、FCSも十分検討に値するのですが、いかがでしょうか（本当にAE苦手なんです。お恥ずかしながら）
ちなみに、Shakeを調べてみましたが、2009年7月31日で販売終了のようです。Shakeの製品ページはFCSの製品ページにリダイレクトされるので、FCSに統合されたものと考えてよいのでしょうか？

AdobeはCSになってから連携が強固になってると思うんですが、実際映像制作の現場で重宝するような場面というのは、具体的にどのようなものでしょう？