僕は中学生の頃にビートルズにはまってよく聞いていました。
ビートルズが解散して10年経った頃、第二次ビートルズブームがあったのですがその頃です。
一言でいえばビートルズは「ロックを大衆化した」グループだと思います。
50年代に活躍して彼等がコピーしたチャックベリーやリトルリチャードといったR&Bは黒人特有の癖が強く人種差別も背景にマニア受けするレベルに留まっていました。
またプレスリーをはじめとする白人ロカビリーもまだ大衆受けするレベルまでには至らず音楽としては発展途上に感じられていました。
それをビートルズが加工することで聞きやすく女性でも子供でも受け入れることが出来たのだと思います。
ただ彼等の演奏はけして上手いとは言えず当時でも素人に毛の生えた程度でしたしルックスでも他のアーティストに比べてアイドルとして優れていたとは思いません。
また音楽についても世界ツアーを止めてからの67年からはアルバム製作が中心でしたが、まとまり性がなくなりメンバー個人のマニアックな音楽になっていました。
通称ホワイトアルバムの時には既にビートルズというグループとしてではなくメンバーが勝手に作った曲を勝手に録音するという感じでした。
68年頃にリアルタイムで見ていた人からの話として「音楽番組でビートルズを取り上げられると『へえまだやってたんだ』という感じだった」と聞いています。
正式解散の2年前くらいからメンバーのほとんどはビートルズとしての活動には興味がなくなりビートルズのアルバムに提供する楽曲は手抜きが多くなっていました。
それなので「ビートルズ」としての魅力があったのは前期から中期の62年から66年くらいであり、67年からはポールの「ヘイジュード」などの代表曲はあっても余り魅力あるものではありません。
お礼
ご回答ありがとうございました。参考になりました。