電源と熱交換も含めた効率という意味で、20畳前後の大きな部屋に設置するなら業務用エアコンで相応のコンプレッサを搭載するのが最も効率が良くなります。理由は簡単で、エアコンの効率を決めるのは室内・外機の熱交換性能や冷媒容量、そして風量に依存するためで、大きな部屋を一気に効率的に冷却するにはそれなりの大きさの室内・外機が必要なためです。
これは、軽自動車に馬力が強い大きなエンジンを乗せられるかというのと同じです。設置スペースが限られれば、頑張っても中型エンジンを高出力(ターボ)モードで載せられるかどうかです。エアコンも同じでモーターなどの設置スペースが限られ、筐体を大きくできない分、本体の中により電力を多少犠牲にして小さくても強力なファンなどを実装します。これらは、一定の能力で稼働する間は一般の小型製品と変わりませんが、最大性能を発揮している間は、数倍のエネルギーを消費します。広い部屋だとそれが常時稼働に使われるのです。
そして、家庭用ルームエアコンは室内室外機の大きさの縛りがあるため、大型になるほどAPFと呼ばれる熱効率は低下する傾向にあるのです。
一般に8~12畳向けぐらいの製品が、APF数値が高いのは、そのクラスが最も本体の大きさに対して、適した部品効率を備えているためで、それ故に2台という回答が多いのです。
一台で全体面(電力、冷却暖房能力)を効率的にとなると、業務用が最も効率的になりますが・・・。
それを踏まえて、回答すると1部屋を一気に効率的に冷暖房する場合は、広さに合わせた物を選ぶのが妥当です。一般に気密性の高い高断熱住宅(木造でも、鉄筋でも気密性を重視した物)であれば最大面積で見積もっても十分に機能する場合がありますが、部屋に大勢が集まる場合や、熱源が多い場所(キッチン、リビングなど大型テレビや料理場所、冷蔵庫などがある場所)の場合は、ワンランク上のエアコンを選ぶのが妥当です。
電気代やコストパフォーマンスを考える場合は、APFと定格電力を元に検討することになります。12畳クラスでAPFが6~6.3ぐらいの製品を選び2台を同時稼働させた方が温度が効率的に下げることが出来、尚かつ省電力を維持できる場合もあります。
後は、空気の流れや部屋の間取り、空気の流れそして部屋の向きなどを考慮する必要があります。
ということです。
まとめると、一番いいのはその部屋にあった大きさの本体を選ぶ(業務用を含む)こと。ただし、家庭用に比べメンテナンス性等は悪くなることがあります。
電気的効率を優先するなら、2台を設置し2台を稼働させること。ただし、導入コストなどが嵩むことがあります。
メンテナンス性や設置性能、導入コストを重視するなら、1台の家庭用ルームエアコンを入れること。
お礼
APFが6~6→スペックにありませんので、大体の意味しか判りませんがハウスメーカー仕様ですとがコストが高いのではと思い調べたのですが、取り付ける位置は2部屋に設置できるようになっています。 大1台になると、南西の部屋の壁にダイニングに向かって流れるように考えてます。キッチンとの移動空間は80cmと狭いです。 あとは導入コストと電気的効率、どちらを優先するか、よく考えてみます。 有難うございました。