宅録やスタジオでのバンド録音等をよくやっている者です。
「ナマ声に近い感じ」といっても、歌なのかセリフ朗読的なものなのかで、対応方法は全く変わってきます。
でも、基本としてはNo.1の方のおっしゃるとおり「音の反響が少ない環境で録る(スタジオ等で)」が、なによりも第一歩です。
また、既に「ナマ声感が少なく」録れてしまった音は、加工するにしても「どのようにナマ声感が無い音となっているか」が問題になります。
非常に良くあるパターンが、マイクが室内の反響を大きく、あるいは微妙に拾ってしまっており、例えば「目前でしゃべっているような声」が欲しいのに「距離感が無くぼやけた感じ」の音になっている・・・というようなケースです。しかし、このケースでは、いったんそのような録音になってしまった音を「目前感のある音」に戻すのは、まず無理です。
(このパターンを防ぐためには、なにより反響の少ない環境で録音するしかない・・・というのが現実)
そのほか、「録れた音の質感が、録音時に生耳で聞こえる音と著しく違う」という点については、これは究極的には「マイクを使う限り完璧は無理(といっても、マイク以外に方法はないのだが)」という禅問答的な部分があるんですが、いずれにしても『マイク自体の性能』に追うところは結構大きいです。
その意味で、XM8500などの「ステージ用ボーカルマイク」は、ステージPA設備で声を電気的に拡声した時に「PAスピーカから良く通る声」になるように設計されているものなので、「本物と間違えるようなリアルな声」での録音は難しい部類のマイクとは言えます。
なので、「できるだけリアル感のある声が録りたい」時には、上記のごとく
・反響の極力無いスタジオ等で
・周波数特性の良いコンデンサマイクを使って録音する
のが、一応は定番です。
まず、雑音や反響が無く、音自体にも雑味や癖がない「リアルな音」が録音できないことには、話が始まらない・・・というのが現実ですね。
このようなことから、一般的な家屋内での録音で、上の条件を満たす録音をするのは、結構難しいです。マイク自体も、ある程度は高価で高性能なコンデンサマイクが欲しいところですが、高性能なコンデンサマイク→感度がよい(敏感)→家屋内の雑音まで拾ってしまう・・・という点で、取り扱いが難しいということもあります。
これは、私の個人的なやり方ですが、宅録では・指向性の非常に鋭いコンデンサマイクを使う・分厚いカーテン等に囲まれた空間を作って、その中に入って録音する等を、いろいろ工夫しています。
また、私は経済的に無理なのでやってませんが、室内に組み立て式の防音室を設置して、その中で録音する人も結構居てますね。
補足
それはリバーブの反響を抑えるということにつながるのでしょうか? 僕の疑問の核心は実際に出している音と録音した音がどのようにことなっているか?ということなのです。 マイクはオーテクの一本とXM8500を使ってるんですが、加工ってやっぱり難しいですね。マイクだけで出来るだけリバーブのコントロールなどをつけてしまいたいというのが僕の考えているところでは有りますが、なかなかそうも行かないのでお知恵を拝借賜りたいと思って質問いたしました。よろしくお願いします。