東スポのトンデモ記事の正しい読み方!
Dr.Taxiが伝授!
東スポのトンデモ記事の正しい読み方! スクープに隠された真実を見極めろ!!
2013.03.27
面白いことがあればどこでも行くぜ!(近兼氏)
自腹を切って世界中を旅し、命を賭けて現場取材を決行する“B級ニュースの神”こと、ウィークリーワールドニュースの日本版編集長、近兼拓史氏が、東京・下北沢にある「B&B」で緊急トークライブを行った。
近兼氏とは、誰しも一度は見たことがある、「宇宙人と大統領が握手しているスクープ」「ネッシーを発見したスクープ」など、「東スポ」の一面を飾るような特大ニュースを配信する、ウィークリーワールドニュースの超敏腕編集者だ。「東スポ」といえば、そういった大胆なスクープで人気を博す一方で、信ぴょう性のなさも常々囁かれるのだが、それに対し近兼氏はこう語った。
「それらのスクープの多くは『表面に見える事実ではなく、裏に潜む真実の一端をリークしている』のです」(近兼氏)
たとえば、今年の2月15日にロシアに堕ちた隕石。そして、2月16日に地球に最接近した小惑星「2012 DA14」の話題。NASAに年2回は取材に訪れるという近兼氏は、1年以上前にこの世界にとって危険な情報を入手していたという。
「しかし、だからといって、日本の一般メディアでは、すぐに記事にすることはできません。なぜなら、新聞やテレビのニュースには『事実は伝えるが、真実は詮索しない』という大原則があります。たとえば、殺人事件があったとして『Aという容疑者が捕まった』という事実は伝えられますが、『本当はBが真犯人かもしれない』ということは伝えることができないないんです。この一般メディアの限界を補うのが、ウィークリーワールドニュースの役目なのです。」(同上)
実際、地球に衝突する可能性がある小惑星が発見されたとき、NASAは「言わないでおこう」と判断したという。そこで、近兼氏がとった行動は「小惑星の番号を意図的に変え、最接近時期を少しずらして東京スポーツや週刊プレイボーイ誌などの記事で発表する」ということだった。つまりこれが、「事実ではなく、真実のリーク」という実例だ。NASAはその後精密な計算で、衝突がギリギリ回避されそうだと判断した段階ではじめて、小惑星の異常接近を公表することを許した。
「衝突するかもしれなかったという真実は公表されず、衝突しなかったという事実だけが公表されるのが、今の一般メディアの限界なのです。」(同上)
同様に、「UFOやエイリアンを見た」という話題は、「本当に遭遇しても、勝手に発表してはいけない」ことが、世界中のメディアの掟として認知されているというから驚きだ。なんでも、「最初の知的地球外生物とのコンタクトは、地球全体の利益を考え地球を代表する者が責任を持って行う」ことしか許されない。勝手に発表したり会ったりしたら“お縄”になってしまうというのだ。だから「(会場の)みんなも、UFOを見ても、絶対に公表するな、捕まるよ」と、近兼氏は念を押す。
近兼氏自身、アメリカのUFOの代表的な場所「エリア51」への潜入取材では“不思議な物体がいっぱい飛んでいるのを目撃した”と、述べているが、それもスクープしてはいけないのだろうか? もしかすると、そのかわりにUFOについての多数の記事を扱うことで「UFOは実在する」という事実を発信しているのかもしれない。「事実にとらわれずが、真実を追究する」つまり、「真実をちょっとだけ変えて一般大衆に伝える」……。それが「ウィークリーワールドニュース」、そして「東スポ」流なのだ。ということは、例の「大統領×宇宙人」、そして「ネッシー」「エルビス・プレスリーが蘇る」などのトンデモニュースも、「本当」が混じっているということだ。ここまでくると、近兼氏の記事には、ダ・ビンチコードならぬ、近兼コードが潜んでいるということは明確だ。
近兼氏は今、「2015年9月に人類滅亡」説を全力で調査中だという。ここにも「人類滅亡ならずとも、何かが起きる」というヒントが隠されているのかもしれない。記事を注意深く読むことによって、その暗号が解ける時がくるだろう。そしてそこにこそ、「真実」が眠っているのだ。
また、今回のトークショーでは昨年の12月に発売された近兼氏制作のDVD『WEEKLY WORLD NEWS JAPAN presents Jエスパーズ緊急サミット』(ポニーキャニオン)の爆笑映像の数々も上映。特に「中国のロボットおじさん」なる、くず鉄などを集めた奇妙でちょっとポンコツなロボットの紹介シーンでは会場が爆笑の渦に。「このおじさんに会うためだけに、わざわざ2日かけて中国の奥地に取材に行ったのだ」と誇らしげに語る近兼氏が印象的だった。さらに、「2012年人類滅亡メキシコ&エジプト編」でも、自腹を切って取材を決行。実際にメキシコでマヤ人の末裔にインタビューをし、3人に1人は宇宙人に遭遇しているという衝撃的な事実をつかんだうえで、「2012年人類滅亡のマヤ暦」の嘘・ホントに迫り、2015年9月に人類が滅亡するという伝説がマヤ、エジプトの両方に存在するという驚愕の新事実を掴むまでの記録も公開。会場には張り詰めた空気が漂った。
このように、必ず現場に赴き、「事実にとらわれず真実を追究する」近兼氏。これからも、ウィークリーワールドニュースのトンデモネタに潜む「真実」に注目したい。
(編集部)
書いてあることは本当ですか?