映画に説明セリフ、説明字幕、ナレーションは禁手か?
映画に説明セリフ、説明字幕、ナレーション、モノローグは禁手か?
お世話になります。
映画鑑賞が好きですが、最近の映画は観客への説明が足りないと思います。
物語の背景、登場人物の相関関係など、よくわからないままにストーリーが展開してしまうことがしばしばあります。
そのストーリーもストーリの軸の部分なのか、寄り道の部分なのか、はっきりしないままいつの間にか中盤に差し掛かってしまいます。
(もちろん、謎解きとかを「観客に推理させるモノ」は、別の話です)
先日も, とある映画の試写会に行きました。
試写会の招待券には
「あの泣ける本が映画になった!」
「泣けるストーリーの最高峰」
「泣ける映画 No.1!」
「すべての観客が涙した感動のストーリーがついに映画化!」
とあり、非常に期待していきました。
ところがちんぷんかんぷんな内容でした。今までに見た映画で最低、といってもいいくらいのモノです。
家に帰ってヤフーの映画批評を除いたら
賛否両論、真っ二つに分かれていました。
賞賛派は
「原作を読んで、この映画を見たら泣けた」
「原作をそのまま映像化した大作品! 今世紀最高!」
「原作で描かれていた登場人物の心の奥底が画面から伝わってきた」
というように、あらかじめ「原作を読んで予備知識を仕入れてきた観客」を相手にしているらしい作品でした。
否定派は
「表面だけなぞってる」
「登場人物の心情がちっとも伝わってこない」
「原作があまりにも膨大なストーリなので、大急ぎで駆け足して映像化した印象を受ける」
といったものでした。
でも原作を読んで期待して鑑賞する人や、予備知識を持っている観客や、あらかじめパンフレットを買って上映前に読む客ばかりとは限りません。
むしろ、予備知識のない観客にも話がわかるようにナレーションやモノローグ、説明セリフで補足説明することも必要だと思うのですが。
もしかしてそれをやると「制作者の負け」になるから意地でもやらないの?
それとも予備知識を仕入れずに鑑賞に臨んだり、映像、セリフを思いっきり深読みして超能力者のように、
”セリフの”行間”や芝居の裏側にあるものを読み取る”
必要があるのでしょうか? 1800円も払って?。(まあ、今回は試写会だから無料だったけど)
ストーリーや内容を、映像・セリフ、音楽で観客に的確に伝えられないのならば、それは監督、俳優、そのほか制作者の能力が足りないのではないでしょうか?
あの、スターウォーズだって、オープニングにおいてあの有名なイントロダクションを挿入することによって、予備知識のない人にも物語の背景が一気に理解できるから、あれだけのヒットになったと思いますが。
スターウォーズが始まって、
「何で太陽が二個あるの?」
と思った人、いないでしょ。(エピソード4のこと)
映画に詳しい方、お願いします。
追伸
もっと酷い映画になると監督が
「理解できなければ2回鑑賞してください」
なんて言ってますね。2回見なきゃわからない映画なんか作るなよ!!
補足
販売用じゃなくてTSUTAYAのレンタルですが…。字幕あったら見てみます。 ちなみに、私が聞き取れなかったのは、その言葉に対し主人公が「よくわかりますね!(ささやき声ですが)」って驚くシーンです。