日本で四柱推命というと、すぐに月令の通変を出して、例えば、月令が
正官だから出世するとか言っちゃうわけですが、中国の四柱推命では、
そんな無茶苦茶な見方はしないということです。本場の四柱推命という
のは、日干が命式のなかで、どういう状態にあるかを調べるものです。
例えば、沢尻エリカですが、三柱で申し訳ないのですが、
壬壬丙
午辰寅
という命式の場合、日本の推命だと、月命が辰の中の乙=傷官だから
性格が激しい、傷官は夫の運を落とすとか、金遣いが荒いとか、そう
いう判断をするわけですが、本場の推命では、壬は大海、丙は太陽、
夏前の春頃(辰月)、大海原に太陽が燦燦と注いでいる、華やかな
雰囲気、注目を浴びる生活、壬と壬が並ぶのは、同じ立場の女性達と
競争することがある、壬午は奔放な性格、基本的にタフ、壬には根は
あるものの、水源=金が無いために、成功が不安定、呼吸器が弱い、
壬は丙に照らされて輝く一方、寅が辰を剋すので、世間から叩かれる
ことがある。しかし、水→木→火→土と四行が揃っており、時柱に
金があれば、五行周遊となるし、また辰は金を生じる性質を持って
いるので、総合的に幸福な人生を送る貴命だと判断できます。
といった風に、日干を取り巻く環境を命式のなかで読み取っていくと
いうのが、本来の四柱推命だということです。
緒方泰州さんの「実践鑑定講座(基礎編)」あたりをお読みになれば、
少しお分かり頂けると思います。
お礼
ありがとうございます。全体を見て判断するのが、正しいという事 ですね。確かに、日本では一部だけしか見ない人もいますね。もちろん、総合的に判断する方も大勢いらっしゃいますが。詳しい説明をして 頂き、ありがとうございました。