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中島みゆきの「世情」

中島みゆきさんの「世情」の歌詞で 「シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく 変わらない夢を 流れに求めて 時の流れを止めて 変わらない夢を 見たがる者たちと 戦うため」 という歌詞がありますが、これはどういった意味の歌詞なのですか? 回答のほどよろしくお願いします。

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回答No.1

この詩は、ふた通りの人物像が登場します。 1)「シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく変わらない夢を 流れに求めて」いる者たちと 2)「時の流れを止めて 変わらない夢を見たがる者たち」 1)は、(時代)流れの行く末に、自分たちの夢を実現しようとしている   (権利や財産を)持たざる者達。 2)は、時代の流れを止めて、これまでの既得権益を維持して行こうとする支配層達、 1)のシュプレヒコールをあげている者達が、 2)の支配層“と戦うため”に行進している様子が目に浮かびます。 そして、この両者の夢を“変わらない夢”と同様に表現しているところに この詩の難解さと、奥深さがあるように思います。 つまり、両者の夢は、立場が違うだけで、  同じように自分たちの権利(豊かさ)が争点なっているという  そのことを示唆しているのではないかと思われます。  (深読みかも知れませんが・・・) 余談ですが、みゆきさんは、ある本の中で、 「自分は70年安保闘争に遅れてきた世代だ」と言っていたような記憶があります。 「波の上」にも歌われた、乗遅れた感と「♪あいつの熱い声」と言う歌詞が この「世情」と根っこのつながりを感じさせます。