一般に10代~20代前半の若い年齢のときは肌に充分なハリがあり"若さ"という美しさがあるので、濃いメイクはもったいない、といわれるのだと思います。
10代でもニキビなどに悩む人なら肌がキレイとはいえないかもしれませんが、まだあどけない顔の高校生などが20代、30代の社会人のようなメイクをしたり素顔がわからないような別人メイクをするのはそぐわないしもったいないんだと思います。
「若いので化粧をしないほうが良い」と言われるのは、主に学生が通学時などに濃いメイクをしていたりするような場面で言われるのだと思います。
20代を過ぎると毛穴が広がり、クマがとれなくなったり、シミができたり、肌がたるんだり、くすんだり・・・・と、なかなか素顔では勝負できなくなる要因が増えてきます。
もちろん、年齢を重ねても素肌の美しい人はいますし、そういう人は普段ファンデーションを使わずに済んだり、薄化粧で済むこともあります。
(30台以降をターゲットにした某年齢肌化粧品のCMでやっていますね・・・)
日常の外出などでは、メイクをどうしようと、最終的に本人が人に顔を合わせて気にならない状態ならなんでもいいと思います。
それとは別に、ご質問にあるように、TPOに合わせてお化粧をするのがマナーという場面もあります。
特に接客業の場合はノーメイクはマナー違反となることが多いでしょう。
10代でも飲食店やアパレルなどで働く場合、また、スーツ着用が規定の職場では、それぞれの職種にふさわしいメイクをするのが自然です。
これは、素肌の美しさとは別の話だと思います。
接客業ならその職場である程度のガイドラインがあるでしょうし、スーツ着用の営業職なら、その会社の顔としてふさわしいメイクが求められるでしょう。スーツ着用でも事務職などの内勤の場合は、職場によっては必ずしもメイクの必要はないとおもいますが、たぶん素顔に口紅くらいはつけるのが自然なのではないでしょうか。
また、肌や目鼻のアラを隠すためのメイク(主にベースメイク)と、華やかにするためのメイクアップとの違いが、このご質問の疑問を解くためのキモではないでしょうか?
肌の状態がよい10代なら、メイクが必要でもアラを隠す必要があまりなければ、メイクアップだけすればよいので、ファンデーションはなしか薄くパウダーをはたく程度でもよいですし、年齢や顔立ち、TPOにふさわしいアイメイクや口紅などできちんと感をだせば、社会人としてのメイクはOKでしょう。
一方、年齢を重ねた肌なら、特に華やかでなくていいので、シミや皺の目立つといった、アラを隠して最低限のベースメイクとメイクアップをして人前にでるのがマナーというのが日本の一般的な感覚だと思います。
これはボサボサの髪のまま人前にでない、というのとほぼ同じ感じで、メイクアップ以前の話ですね。
逆にある程度年齢があがれば、化粧をしているといっても、10代20代の派手なメイクアップはおかしいので、それぞれの年齢にあわせた品のあるメイクがマナーとなるでしょう。
単に化粧をする・しない、ではなくそれぞれの年齢や場面にあわせた、ふさわしいメイクであることがマナーとして大切なのだと思います。