まだマイナーな医学理論ですが、統合失調症などの心または脳の病と言われている病気に、ビタミンやミネラルの欠乏が関与しているとする説もあります。分子整合医学と言います。
ビタミンやミネラルの欠乏には、そうなりやすい持って生まれた体質のほか、現代型の糖分や添加物の多い食習慣、過食、または小食、ダイエット、夜更かし、運動不足、過労などが関係します。
胎児のときの母体の栄養状態が成人後の体質にまで影響するという説もあります(バーカー説)。
「低血糖症治療の手引-心と身体を狂わす血糖値調節異常-」(柏崎良子:著)によると、
アドレナリンやノルアドレナリンがメチル化されるとアドレノクロム、ノルアドレノクロムとなり、これは幻覚物質の一種なので、幻聴幻覚を起こすことがあるそうです。
メチル化の予防にはナイアシン(ビタミンB群のひとつ)が効果があるということです。
ただし、ナイアシンだけ摂ればよいわけでなく、体質的な禁忌を見ながら他の栄養素もあわせた補充、生活改善も必須となります。
著書のタイトルにある「低血糖症」とは、正式な病気として医学会で認められていませんが、徐々に社会的認知を受けつつあります。
取り組む病院が少しずつ増えてきて、メジャーな雑誌にこの病態について紹介されることも増えてきました。
実態を調べれば、もしかすると国民病とも言える状態かもしれません。
人間の体にとって負担となる現代型の生活が、アドレナリンやノルアドレナリンの過剰分泌、すい臓の慢性疲労等につながります。
精神疾患だけでなく、アレルギーや不妊、頭痛・肩こりなどにまで関与します。
亜鉛不足または銅の過剰も幻聴などに関係するそうです。
こちらについては身体的仕組みは詳しくは聞きませんでした。
お礼
参考にさせていただきます。ご教示ありがとうございました。