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作画監督の『個性』と総作画監督の仕事について
こんにちは。 早速質問なのですが、 『作画崩壊』と『作画監督の個性』は 何が違うのでしょうか? 作画監督の絵柄の個性(品質としては上)が強すぎて そのキャラクターがあんた誰?状態になっても それは作画崩壊とは言わないんでしょうか? 品質が低い絵柄も『個性』となるのでしょうか? また、そうなると総作画監督がいる場合、 一体どういう仕事をなさっているんでしょうか。 総作画監督は全体の絵柄を統一する仕事も あると知りましたが、その場合 個性の強い作画監督の絵柄には どう対処しているんでしょうか?
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なかなか回答がつかないみたいなので、ちょっとだけ。 そもそも「作画崩壊」なんて言葉は作る側は使いません。観る側が勝手に言っている言葉です。で、観る側も使う人によって基準が違うわけですから、定義について論じること自体無駄だと思います。 実際、「作画監督の個性」の範疇を「作画崩壊」と呼んでいる (主に) 若い人はやたらめったらいるでしょう。 もちろん、スタッフの作画水準がもともと低く、さらにスケジュールがガタガタになっている状況では「崩壊」と言われても仕方のない作画が行われることはあります。 何よりも「納品」第一ですので、最悪、品質が犠牲になることもあります。 作画監督の個性、というのは、文字通り、「その作画監督が担当した時、他の回とは違う個性的な部分が感じられる」、まさにそれを言うわけでしょう? アニメは基本的にキャラクターデザインに沿って作画されることを目指しますが、デザイナー自体がキャラ表どおりに描けない (いい意味で、より良くなってしまう) ことはざらですし、他の作画監督も、そのポストを与えられるからには、多少の個性が出てしまう (=キャラ表とは違う) ことになっても、その人の技量、仕事が必要と判断されているわけです。ここでも「スケジュール通りにこなせる」人が重要なわけです。 当然、これら個々の「個性」に関しては、監督やプロデューサーは「織りこみ済み」ということでOKなわけです。 要は、決定権をもつ人が「よし」とすれば、仮にややレベルが低くても、それは個性のうちということでしょうね。でも、キャラ表と絵柄が違うことと、作画のレベルが低いことはまったく別だってことをわかって観てる人ってどれくらいいるのでしょう。 総作画監督の仕事については、全くケースバイケースです。「絵柄の統一」にシャカリキな監督やプロデューサーなら、「できるかぎり絵の水準を揃えてくれ」というでしょうし、「できるところだけポイントで押さえてよ」という演出もいるでしょう。 基本はあくまで、「その回の作画監督が、作画パートの責任を負う」という考えでいいと思います。 ちなみに作画の監督、修正作業というのは、別にキャラを似せるだけではありません。 決して達者な人ばかりではない原画マンの絵を、動きから構図からすべてチェックして、1話の中で一定のレベルに統一することが仕事です。船だって車だって、木だって爆発のエフェクトだって「作画」される絵には変わりありません。 》個性の強い作画監督の絵柄にはどう対処しているんでしょうか? その「個性」で統一されていて、かつ水準に達しているのなら、よほどのことがなければ、わざわざ修正はしないんじゃないでしょうか。スケジュールに余裕があればまた話は別かもしれませんが。 ご参考までに。
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- h01082
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まず「作画崩壊」という言葉自体最近生まれたヲタクスラングなので定義が人によって相当バラバラです ある人にとって「作画崩壊」はキャラクターの顔が自分好みでない事を指し ある人にとっては「作画崩壊」は人体のバランスがおかしいことを指し また、人体のバランスに関しても動画として見た場合の見栄えを重視して 敢えて人体のバランスをおかしくした場合なども意見が分かれます 品質の高低についてもうつのみや理さんのようにアニメファンに下手だと言われても アニメーターから絶賛されてる方も居ますし ヘタウマと言われる様な上手な絵を描ける人間が味を出すために 敢えて下手に描く場合もあります 更にピカソの「海辺を走る二人の女」のように常人には理解出来ないような演出意図により パット見下手糞にしか見えないような(それでも影等は上手さが滲み出てますが)絵もあり 何が品質が高くて何が品質が低いかというのはそれを評価する人間により様々です スポーツのように100m10秒切ったら足が速いみたいな客観的な基準でもあれば良いですが、そういうわけにも行きません 「『作画崩壊』と『作画監督の個性』は何が違うのか?」 というと問いの答えは、もう自分の胸に聞くしかないです 誰もが納得する答えは存在しませんが、あなたが納得する答えは おそらくあなたが自問自答すれば出てくると思います
- Scull
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アニメーター経験者です。 近年安易に使われる傾向のある「作画崩壊」ですが、作監の個性と紛らわしいレベル程度のものは「全然作画崩壊ではない」ので注意してください。絵柄の崩れ、キャラ崩れではあっても、「作画作業自体が崩壊している訳ではない」んです。 この程度で一々崩壊などと言っていては、アニメが見れません。 多少キャラクターの判別がつかない、付きにくい程度では崩壊しているとは言いません。なぜなら「アニメーションの作画という工程が崩壊している訳ではない」からです。 作画崩壊という時は、キャラクターが演出上無意味な動作を繰り返す、明らかに「別の生き物」が描写されている、キャラクターが動作中に「別のものに変形」してしまう、彩色が明らかに異常などを言います。 キャラ崩れ程度で一々作画崩壊と騒がれるようになってしまったので、作画監督の上に必要になったのが総作画監督かもしれません。 シリーズ全体の絵柄統一をするんだとは思いますが。