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旅行に行く前に円をポンドに換えたい。

イギリスに旅行に行く予定で、円をポンドに換えたいのですが、一番手数料が安いところはどこになりますか? 教えてください。お願いします。

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  • Umada
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回答No.3

 「一番レートのよい両替法」は両替する金額、利用可能な金融機関・業者、かけられる手間で解が変わってきますが、最大公約数的な方法をいくつか回答いたします。  最初に金融機関が両替レートをどのように決めているかについて述べます。金融機関はその日の気分で両替レート(売り、買い)を適当に決めているのでなく、まずその日の基準となるレートを決め、それに決まった幅の手数料を上乗せ/差引きすることで両替レートを決めています。  金融機関がその日の基準とするレートのことを「公示仲値」といいます。公示仲値は各金融機関が、外国為替市場における銀行間取引レートを参考に「今日一日の為替相場は平均してこれくらいだろう」と予測して決めます。銀行間取引レートはその名の通り外国為替市場で銀行間の取引きに使われるレートで、新聞やテレビなどで報じられているレートは通常この銀行間取引レートです。  公示仲値はこの銀行間取引レートをもとに、各金融機関が独自に予測して決めるので若干のばらつきがありますが、差はついたとしても0.1%か0.2%です。どの金融機関が公示仲値を最も円高(あるいはその逆)の設定にするかは事前には分からないものなので、この0.1%、0.2%の違いまで気にされるなら、当日にインターネット上で公表されているレート[1-3]を見比べるしかありません。  公示仲値が決まったら両替レートはそこから機械的に計算されます。例えば米ドルですと、米ドル現金への両替レートは公示仲値に3円加算、米ドル外貨預金のレートは公示仲値に1円加算といった具合に予め決まっています。公示仲値が1米ドル=95円60銭なら、米ドル現金売りレートは98円60銭→1ドルということです。英ポンドの両替レートも同様にして決定されます。上乗せ幅は事前に分かるものなので、その大小により「どこで両替すると有利か」はおよそ見当を付けられます。 1. 英ポンド現金への両替  日本の銀行における英ポンド現金への両替レートですが、三井住友銀行[2]とみずほ銀行[3]が公示仲値+11円、三菱東京UFJ銀行[1]が公示仲値+12円に設定しています。郵便局(ゆうちょ銀行)も公示仲値+12円です。現在の銀行間レートに照らすと7~8%もの上乗せになり、目減りとしては無視しがたい額です。  金券ショップではもう少し有利なレートを出しています。例えば金券ショップで大手の大黒屋は公示仲値+10円です[4]。また東京にある為替業者の「ブルー・トラスト・グループ」は+8円です[5]。知る限りこの8円が英ポンド現金への両替の(上乗せ幅の)最安値です。民間の両替業者では「トラベレックス」[6]も有名ですが、上乗せ幅は12円を上回るので明らかに損で、銀行で両替した方がまだ有利です。  なお昨今の急激な円高で金券ショップや銀行に両替に来る人が急増しており、ショップや支店によっては在庫切れもあるようですのでご注意ください。 2. 英ポンド建てトラベラーズチェック  現金に代えて英ポンド建てのトラベラーズチェック(以下TC)を買うことでも、「今のうちに英ポンドを買っておきたい」という目的を果たせます。日本の銀行における英ポンドの販売レート(対顧客電信売りレート、TTS)は公示仲値+4円です[1-3]。郵便局も公示仲値+4円です。いずれもこのほかTC発行手数料が1%かかります。合計すると現在のレートで公示仲値+5円60銭ほどなので、英ポンド現金に両替するより有利です。また通信販売業者のセシールがTCの通販を行っており[7]、レートは公示仲値+4円と銀行と同じながら(三菱東京UFJのレートを使っている)、TC発行手数料が0.5%なので多少お得です。  TCは現地で換金する際に注意が必要です。UKを含むヨーロッパ諸国ではTCの換金に1~3%の手数料を取ることが多いためです。手数料回避の方策としては「アメリカン・エキスプレス(AMEX)のブランドのTCを作り、提携の金融機関で換金する」が有名です。  UKでは以前はLloyds TSB銀行がAMEXのTCを無手数料で換金してくれたのですが提携が終了し[8]、現在は同行に口座を持っていないと換金手数料がかかるようになりました。現時点でAMEXのTCの換金が手数料なしに可能なのは、UKではヒースロー空港の第3ターミナルと第4ターミナルにあるAmerican Express Foreign Exchange Officeのみのようです。  TCをより有利なレートで購入するにはシティバンク銀行を使う手があります。シティバンク銀行は英ポンドの販売レートを公示仲値+1円に設定しているためです。TC発行手数料は他行と同じく1%です(同行に口座を持っていれば免除)。TCのブランドはシティバンク銀行もAMEXです。お近くの支店は[9]で検索ください。 3. 外貨預金の活用  以上は即時に両替する場合の話でしたが、少し手間をかけてよいならさらに有利なレートで英ポンド現金/TCを入手することもできます。  昨今多くの銀行が宣伝している外貨預金、実はその大半は外貨現金やTCでの入出金ができないものなのですが(*1)、一部の銀行は手数料を払えば外貨現金での入出金が可能です。その中で利用価値があるのはみずほ銀行です。  みずほ銀行は外貨預金をその通貨の現金で払い出す場合、手数料(外貨現金取扱手数料)を「1回1,000円」と設定しています[10]。日本円資金を英ポンドに振り替えて外貨預金として預ける際のレートは公示仲値+4円です。つまり例えば、1,000ポンドを預けて後でまとめて現金として引き出すと、1英ポンドあたりの実質的なレートは公示仲値+5円で済むことになります。これは1.の即時両替の11円上乗せに比べて有利です。みずほ以外の銀行は外貨現金取扱手数料を「1英ポンドあたり7円~8円」に設定しているので、即時両替のレートと結局同じことになりメリットはありません。  もう一つ、シティバンク銀行を使う手もあります。シティバンク銀行は英ポンド現金での払い出しはできませんが、TCでなら無手数料で(TC発行手数料もなしに)外貨預金を払い出せます。ただし口座残高が一定基準を下回ると「口座維持手数料」(月2,100円)[11]を徴収されるので、TC1回だけの付き合いなら口座を作ってまでこの方法を使うことはないでしょう。 4. そのほか ・さらに有利なレートで英ポンド現金を手に入れる方法として、外国為替証拠金取引(FX)業者で英ポンドを(数字上)買い付け→自分の銀行口座に国内外貨送金→外貨現金取扱手数料を払って現金で引き出し、という方法もありますが、1万ポンド単位でないとメリットが出ませんし為替や送金に関する知識も必要なので、不慣れな方にはお勧めしません。「こういう方法もある」という紹介に留めます。 ・「手数料より為替変動を読むのが大事」という回答は間違いではないのですが、為替変動をうまく読み切って「今が買い時」と決断したとしても、「手数料の安い両替法は?」という問題は依然未解決のまま残っています。手数料に関する知識を持ち合わせないないことを「為替の変動があるから、手数料を考えてもしかたない」と糊塗して回答するのは論点のすり替えです。 ・関空で出国審査後にある銀行とは泉州銀行の出張所のことを指すのかと思いますが、私が調査した限りレートは他の銀行と同じでした。正確に言うなら三菱東京UFJ銀行と全く同じ数字です(泉州銀行は三菱UFJファイナンシャルグループ)。割引券を提示するとレートが優遇される[12]のは知っていますが、それでも英ポンドの場合は12円の上乗せ分が10円50銭になるに過ぎません。 【まとめ】 (1)「一番有利な両替法」は金額や掛けられる手間によって変わってきますが、英ポンドへの即時両替なら金券ショップが有利です。レートは公示仲値+8円~10円程度です。 (2)英ポンド建てトラベラーズチェックでよいのなら、レートは公示仲値+4円+発行手数料1%です。シティバンク銀行なら公示仲値+1円+発行手数料1%です。いずれの場合でも現地での換金手数料回避に注意ください。 参考ページ [1] 三菱東京UFJ銀行 http://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/kawase.html CASH S.が外貨現金売りレート [2] 三井住友銀行 http://www.smbc.co.jp/market/index.html 「公表相場一覧」をダウンロード。"CASH SELLING"が外貨現金売りレート [3] みずほ銀行 http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/information/market/cash.html [4] http://gaika.e-daikoku.com/ [5] ブルー・トラスト・グループ http://www.btgp.org/BTG%20CashForex.htm [6] http://www.travelex.jp/ [7] http://www.cecile.co.jp/travelers_cheque/ [8] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4127409.html [9] http://www.citibank.co.jp/ja/bankingservice/branch_atm/index.html [10] http://www.mizuhobank.co.jp/saving/asset/gaika/manabu.html [11] http://www.citibank.co.jp/ja/bankingservice/servicecharges/average_balance.html [12] http://www.senshubank.co.jp/kojin/service/gaika/gaika_list.html *1 外貨は口座上の数字としてのみ保有し、適宜のタイミングで円に戻して差益を稼ぐ目的の商品ということです。

jishan
質問者

お礼

とても詳しく勉強になりました。両替よりも外貨預金がいいですね。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

数日為替レートを見れば分かっていただけると思いますが、現在レートが大変不安定です。 手数料分の差額など、一日で吹き飛ぶくらいひどいです。 (一週間で2,30円動きましたから・・・) いつ出立の予定か分かりませんが、今と比べてそのときがどのくらい高いか安いか分かりません。 どこで買うかより、いつ買うかの方が違いが大きくなると思います。 ちなみに、金券ショップは常に両替できるわけではありません。 暴落の最中なので、無い可能性もあると思います。

jishan
質問者

お礼

手数料に大差はないということでしょうか。 じっくり考えてから両替をしたいと思います。

noname#70355
noname#70355
回答No.1

日本で両替でしたら金券ショップ。  次に関空出発でしたら出国した後、銀行があります。そこが市中銀行より手数料が安い。成田は無理ですねぇ。間違えないで!パスポートにスタンプ押してもらった後のフロアーですよ。  一番、オーソドックスなのが市中銀行&中央郵便局、出発前の国際空港。手数料は『どんぐりのせいくらべ』待ち時間があるんだったらその時間を利用して国際空港で!!

jishan
質問者

お礼

ありがとうございます。 成田です。郵便局と銀行では手数料に違いはありますか?

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