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浮世絵(肉筆画・錦絵)の鑑定のポイントはどこにあるのでしょう?
浮世絵(肉筆画・錦絵)の鑑定のポイントはどこにあるのでしょう? 肉筆画は浮世絵師が描いたものか否かだけでしょうが、 錦絵の場合版画ですから何時でもどこでも刷れますよね? しかも絵の大きさだって色々ありますし。 そのような浮世絵の鑑定のポイントはどこにあるのでしょうか? また高く評価されている浮世絵師は誰なのでしょう?
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浮世絵肉筆画も他の絵画と同じ様に「落款・印章」などをよく調べる必要があると思います。その画家の作風も然り。 他の絵画もそうですが偽物も多いですね。 構図もそのまま盗んだ贋作もかなり沢山存在しているようです。 昭和初期に東京美術倶楽部で開いた売立入札会で出品された作品すべてが贋作だったという事件も過去にあったそうです。 浮世絵の場合は着物の彩色が模様以外ベタ塗りなのが特徴です。 表装がやたら凝っているものや、軸箱が上等過ぎるもの、三重箱になっているもの、立派な鑑定札が付いているものなども贋作の場合が多いと云われています。「着物が立派過ぎる場合は疑え」、ということなのでしょう。 版画のばあいは紙に注意しなければなりません。 本物はとても薄い手触りで、偽物は少し厚い手触りだと思いますが、当時の奉書などの知識がよく分かっていないと難しいでしょうね。 それと浮世絵版画は、染めたのと同じで奉書によくなじんで紙裏まで絵具の色が透き通っている場合が多いのも特徴です。 有名な話で、司馬江漢が鈴木春信の死後、春信の偽物を描いたところ、誰も見抜けなかったと司馬江漢自身が後に著書で書いています。 こうなるとプロでも中々見抜けないのが現実でしょうね。 浮世絵師として有名なのは、誰もが知っている「葛飾北斎」「東洲斎写楽」、独特の無表情な美人画で有名な「鈴木春信」、いわゆる大和絵風の画風の「菱川師宣」、名所風景版画で有名な「安藤広重」、「鳥文斎栄之」「鳥居清長」「宮川長春」なども有名ですね。 個人的には、幕末・明治頃の天才絵師「河鍋暁斎」の幼少の頃の師匠である「歌川国芳」が好きですね。
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- tutan-desu
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通常、絵師とスポンサーである版元がセットになって売り出したものなので、同じ絵師でも年号によって、版元が違ったりします。 また絵師は版元あっての商売で職人なので、版元の考え方で絵師の画風ががらっと変わります。従って、絵師と版元の絶妙な組み合わせで良し悪しが決まると思います。 先日NHKの特集でやっていましたが、ボストン美術館で見つかったスポルディングコレクションの浮世絵の中で、日本ではあまり知名度が高くない国長の作品が高い評価を得ていました。しかし、それも初期のものだけで、国長の思い通りの作風がしっかりと出ており、写楽よりもダイナミックで芸術性が高いといわれていました。一方同じ国長でも後期のものは版元が変わり、商業ベースで描かされたという感じが強く、面白みがありませんでした。
お礼
NHKのその特集は見ました。 ビデオにとって今でも繰り返し見ています。 浮世絵って面白いなあ--。
お礼
紙がポイントなのは分かります。 何時の時代の紙か見る人がみればわかりますからね。 成程---。 歌川国芳が好きなのですか?私は彼の廃的な絵の感じがあまり好きではないですが、これも当時の時代の流れを表していたのかもしれませんね。