- ベストアンサー
不法滞在でも永住権?
アメリカに留学中の大学生です。 こちらでちらほらと聞く話の中で 「滞在が違法でも合法でもアメリカに10年住むとグリーンカードを 申請する権利が(誰でも)得られる」 というのは本当なのでしょうか? 今まで何人かから聞いた事がありますが実際に貰えた人も 確実な証拠になりそうな情報元も見た事がありません。 興味からの質問なのでどなたか分かる方いらっしゃいましたら まったりと回答をお願いします。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
これは80年代の中頃に行われた永住権恩赦のことです。 違法移民に悩んだ米政府が「10年以上アメリカに住んでいる人は、10年間滞在した証拠を出せば無条件で永住権を上げる」と言い出しました。 ただ、移民局のPRが悪くて、英語を読めない違法移民には理解できなかった人が多く、また違法移民は痕跡を残さず生活している幽霊のような存在ですから、10年間の証拠(銀行や公共料金のステートメント、運転免許など何でもOK)を出せる人が少なかったそうです。 それでも永住権を貰った人は何万人単位でいたと聞いています。 初めて聞いたときには、アメリカって太っ腹だとびっくりしました。 でも、イギリスにも、合法で10年以上、違法で14年以上住めば永住権を上げるという制度があるんですよ。 http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/uk5.html それに、昔はアメリカの移民政策はいい加減で、違法移民でも条件を満たせば永住権が申請できたんです。 80年代に観光ビザ(B-2)で渡米した板さんや見習いたちは、寿司屋で違法滞在で働きながら永住権を申請してゲットしていました。 ところが、1996年の移民法改正で1年以上の違法滞在は10年間の国外退去という罰則ができ、違法滞在からの永住権申請は実質上できなくなってしまいました(ちなみに、アメリカ人との結婚による永住権申請のみ、現在でも違法滞在の罰則が免除されます)。 永住権を貰っても10年間国外待機するのでは何の意味もありませんから。 その後、2000年にも永住権恩赦が行われましたが、このときは一般の雇用による永住権申請の条件をクリアできる違法滞在者には上記の罰則を適用しないという主旨で、「2年以上の何らかの就労経験があり、雇い主から雇用保証が貰える人」「税金を収めた人(未払いの場合は3~5年分を概算して払ってから応募する)」の条件がつきました。 恩赦を待っていた違法移民たちは我先に応募し、移民弁護士と会計士はテンヤワンヤになりました。 条件を満たせず、または税金を払えずに諦めた人も多かったようですが。 私の知人には、2000年の条件をクリアできず「いつか無条件の永住権恩赦がある」と信じて次回を待っているヒスパニックがいます。 1度あったことは2度あってもおかしくないんだそうです。 参考になれば幸いです。
その他の回答 (4)
- miknnik
- ベストアンサー率48% (249/513)
噂は単なる噂であり、事実ではありません。 確かにアメリカの不法滞在者の問題は未だ解決策というものがありませんが、耳にされたゴシップは多分1986年に、当時大統領であったロナルド.レーガンの政権が打ち出した amnesty program に尾ひれがついたものと思われます。ただしこのプログラムも農産業に90日以上従事し、1982年からずっとアメリカに滞在していた労働者のためのもので、この対象となったのは勿論ほとんどがメキシコ人でした。しかしこれ以後、雇用者は雇う時に労働者のステータスをチェックすることが義務づけられ、また2001年9月11日のテロリズム以降、illegal aliens に対する国民、政府の態度はこれまで以上に厳しくなっています。 永住権を取得するには、家族(親子、兄弟/姉妹関係)、結婚を通じて申請するものの他に、就職、DV、アメリカ国内での投資、避難民、亡命のカテゴリーがあります。十年住んでいても、税金を払っていても不法滞在者のステータスは変わりません。Democrats は GOP に比べると合法、不法を問わず移民に寛容ですが、現在の経済状況のため、以前はホット.トピックであったイミグレーションも選挙の stump speech から姿を消し、来年一月に就任する新大統領が新たな amnesty program を設ける可能性はまずありません。またアメリカ国内の不況のため、不法で入国する人達の数もこの何十年かで初めて減少したとのことです。
お礼
2001年からのアメリカへの入国は本当に厳しくなる一方ですね。 まさか80年代後半にあった事が未だに尾ひれがついて ちまたに出回っているとはびっくりです。 私もオフィシャルなウェブサイトをチェックした時に上記のような 方法しか見つからなかったので不思議に思っていたのですが 謎がとけました、ありがとうございます。
- Louisville
- ベストアンサー率32% (138/420)
在米です。 Green Card 保持者です。 違法滞在の人がGC を取れるなんてウソです。 違法滞在の人は何年すんでいようが 永住権は取れません。 もともと、彼らは”法をおかしている”わけですから。 合法に滞在している場合。 10年すんでいなくても申請できます。(昔は10年滞在・・といわれていましたが。) 現に私は9年7ヶ月で取得。 申請時は 滞在期間8年7ヶ月でした。 そもそも、ソーシャルセキュリティーを持たないひとは滞在歴が長くても無理ということですね。(抽選での申請と申請の条件を満たしている両親の子供で SSNをもっていない子を除く。)これは言い換えれば、違法滞在の人は ソーシャル・セキュリティー・ナンバーは持っていない OR もらえないということです。 Make sense?
お礼
やはり違法滞在になったらアメリカ国民との婚姻か抽選というのが 主なグリーンカード取得方法になりそうですね。 私は帰国希望者なので当てはまりませんがグリーンカード取得は大変だなと思いました。ありがとうございました。
- dora501
- ベストアンサー率44% (57/128)
その話は、10年間の公式な生活記録があれば…という話でしょう。 米政府が認める公式な記録とは、いわゆる税金関係を収めていた記録や正式に軍役についていた等の記録のはずです。 そもそも違法滞在の人は税金関係など国に収める事はないですし正式に軍役にもつけませんから到底不可能なことでしょう。
お礼
10年間「アメリカに貢献した」記録があるのが基本なのでしょうね。 たしかに違法で税金を納めるのは難しいですよね...。 ご回答ありがとうございました。
- acrobot
- ベストアンサー率47% (134/284)
私もF-1ビザで滞在中の者ですが、10年住めば誰でも権利が・・・というのは、いくら何でもあり得ません。それなら、誰でも10年間頑張れば将来が約束されることになりますから。 ただ、何故そのようなウワサが出てくるのか、いくつか思い当たることはあります。たとえ違法であっても、長期にわたって滞在し、税金を納めていれば、永住権は下りやすくなるそうです。また、小さな土地でも購入しておいて、毎年税金を払って、10年なり20年なりすると、永住権が下りやすくなるそうです。 つまり、アメリカにとって大事なのは、「税金を納めてくれる人は歓迎」という点であって、しかも継続的に納めてもらいたいわけですから、長期にわたって納めている人なら、違法であれ合法であれ、それなりに永住権取得には有利になるということです。 正確なところは何とも言えませんが(運もあるでしょうし、不法滞在の場合は特に)、「税金」が永住権の一つの大きなキーワードであることは確かです。
お礼
私も「10年ぐらいだったらお金持ちの留学生ならば留まれるだろうなあ」 と疑問に思っていたのですが「税金」がキーワードとなると かなり条件が限られてきますね。 たしかに国の収入源になる人物を優先するってのが筋が通ってますね。 やはり現実は厳しいのだなあ...。 ご回答ありがとうございました。
お礼
元になる事実があったとは...。 根も葉もない噂だと思っていたので目から鱗です。 詳しい情報をありがとうございます。 謎が解けました。