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ベートーヴェンのピアノ三重奏曲

ベートーヴェンのピアノ三重奏曲のOp-1-3(3番)に関して知りたいのですが、この曲の作品の背景を知ってますでしょうか?自分では本やインターネットなどで解説を探しているのですが、なかなか見つからず困っています。 宜しくお願い致します。

みんなの回答

  • tattom55
  • ベストアンサー率52% (194/367)
回答No.4

No.3です。実家に帰る用事があったので講談社版ベートーヴェン全集の解説書を持ってきました。 まずは訂正。この3曲セットはハイドンに献呈されたものではなく、試演会の会場を提供してくれたカール・フォン・リヒノフスキー侯爵に献呈されています。 ウィーン楽壇へのデビューになる作品1になぜ交響曲や弦楽四重奏曲ではなくピアノ三重奏曲なのか、というのが第1点。ハイドンとモーツァルトが完成品を提供していた時代にあって、まだまだ家族的な娯楽作品の域を出ていなかったピアノトリオというジャンルを選び、先輩たちの作品を凌ぐ自信にあふれた作品で勝負をかけたのではないか、と。私的な試演会でなのか公開された後なのかは議論に結論は出ていないけれど、ハイドンが出版に難色を示したのは事実らしい。これははっきり当時のピアノトリオのスタンダードではなかったことを証明している。 第2点は初めてこのジャンルに4楽章構成というものを持ち込んだこと。当時の交響曲や弦楽四重奏では当たり前であったメヌエットやスケルツォをピアノトリオに持ち込んだのはベートーヴェンが最初らしい。 ハイドンが出版に難色を示したのは特に第3番に対してらしい。確かにこの曲で弦2本を従えたピアノソナタ、という諸先輩の作品は完璧に否定されたのかも。しかも調性は運命のハ短調! とまあ、あまり詳しい解説ではなかったので勝手に私情を加えてみました。どこかで演奏するんですか?ご成功を祈ります。 オレも高校時代から何度となく弾いたトリオの一つです。若い頃に夢中になるような曲ですよね。ちなみにオレは今でも「大公」があまり好きではなく自分から積極的には弾きません。ピアノトリオといえば1番~4番ですね。

  • tattom55
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回答No.3

作品番号1(ピアノトリオ3曲)と2(ピアノソナタ3曲)はハイドンに献呈されていたと記憶しています。ベートーヴェンにしてみれば先生に提出して「出来はどうでしょう?」とお伺いを立てたというところでしょう。 詳細は知れれていない曲ですがこの曲の勉強のためにはやはり1番2番と一緒にというのが当然だと思いますよ。ついでに1~3番のソナタも聴いてみた方がいいと思います。若い作曲家が師の薫陶を受けるべくありったけのアイデアを盛り込んだ6曲です。 実家に帰ればベートーヴェン全集の解説もあるのですが今はこれだけでごめん。どうしても必要なら2週間ほど待ってもらえればなんとかなるかもしれないけど。

回答No.2

ANo.1 hossannpap です。度々御免なさい。 先のお答えをした時には、完全に忘れていた本が有りました。 ●音楽之友社「作曲家別名曲解説ライブラリー(3)ベートーヴェン (平野昭、門馬直美ほか) 版を重ねる度に内容は、より濃くなっている様です。 <これは古書では有りません。> http://www.google.com/search?hl=ja&rls=com.microsoft%3Aja%3AIE-SearchBox&rlz=1I7SUNA&q=%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E5%AE%B6%E5%88%A5%E3%80%80%E5%90%8D%E6%9B%B2%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%80%80%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC+%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=  私は、このシリーズ本のモーツァルトI&IIを持っています。しかし、あいにくベートーヴェンは持っておりません。ですから、絶対、ピアノ三重奏曲のOp-1-3の事に触れているかについての保証はしかねます。  保証はしかねますが、所持しているモーツァルトI&IIから察するに、作曲された全曲と言う訳にはいきませんが、相当な曲数を取り上げていますので、掲載の可能性はかなり高いのではないかと存じます。  内容は、大体に於いて、曲毎のエピソード・曲の文章による解説・重要箇所の楽譜の掲載と解説が書かれています。  ベートーヴェン版を私が所持しておりませんので、Op-1-3が間違い無く載っているのか、載っているのであれば、ご希望のレベルの内容なのかは、ご自身で確認願います。

回答No.1

ベートヴェンのピアノ三重奏曲といえばOP97変ロ長調「大公」しか知りません。又、ピアノ三重奏曲のOp-1-3(3番)に触れている記述にお目に掛かった記憶も有りません。 が、父の形見の本の中に、一冊だけ、この曲の事に極めて僅かですが触れた記述を見付けました。 ●ベートヴェン鑑賞 門馬直衛著 天絃社発行 昭和二十三年七月十日発行 \130 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E9%91%91%E8%B3%9E-1948%E5%B9%B4-%E9%96%80%E9%A6%AC-%E7%9B%B4%E8%A1%9B/dp/B000JAQMAS/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1221614275&sr=1-4 三重奏曲に触れている箇所の中からの抜粋です 【質問者様にとっては蛇足部分】でも、チョッと面白かったので載せてみます。 一一二、ピアノ三重奏曲・・・から抜粋  べートーヴェンは、三重奏曲を澤山書いた。その中で一番重要なものは、ピアノ三重奏曲である。いふまでもなく、この場合のピアノ三重奏曲といふのは、三台のピアノのための重奏曲をいふのではなくて、ピアノ一台と他の楽器二つのための曲のことである。その二つの楽器といふのは、別に決つてゐるわけではないが、一般的には、ピアノとヴァイオリンとチェロになつてゐる。つまり、ピアノ三重奏曲といえば、ピアノとヴァイオリンとチェロのために書いてあるソナータの形式の重奏曲といふことになるのである。・・・・<そんな事誰でも知ってるワイ!>  かういふ三重奏曲は、和声も充実してゐるし、個々の楽器の個性もみなよく出してゐるし、楽器編成が余り複雑でもなくて、理屈からいふと、芸術的に相当面白くなければならない筈であるが、事実上は、どうも余り感心出来ない。それは、大抵の場合、ピアノだけが暴君のやうに強い音を出し、他の二つの楽器が良民のやうにおとなしく伴奏してゐるからである。三つの楽器が本当に公平に対立することは、余り多くはない。ピアノ三重奏曲は、多くの場合は、聴くよりも寧ろ演奏して楽しむ音楽である。  ベートヴェンのピアノ三重奏曲は、他の曲から編曲したものや遺作などは別として、作品番号を持っているものだけからいうと、全部で八曲ある。即ち、作品一の三曲、作品七〇の二曲、作品九七の一曲、変奏曲が二つ(作品四四と一二一A)である。しかし、その多くは、演奏音楽である。 【割愛部分】  一一三、『大公三重奏曲』 一一四、小さいピアノ三重奏曲 【質問者様にとっての本命部分】ですが、内容は期待しないで下さい。 一一五、最初の三重奏曲  ベートーヴェンは、ピアノ三重奏曲が嫌いではなかった。その最初の作品番号は、三つのピアノ三重奏曲に与へられたのだつた。この三曲・・・・・・変ホ長調、ト長調、ハ長調・・・・・は、音の充実さからいつても、旋律の息づきから見ても、音域の点でも、そして、初めの二曲がメヌエットではなくしてスケルツォを持ってゐることだけでも、確かにベートーヴェン的ではあるが、まだ十分板についてはゐないで、寧ろ、ハイドン・モーツァルト的である。第一曲は、優和で、第二曲は快活、最後のものは幾分ベートーヴェン的である。第二曲は、その終曲が泡立つやうに快活なので、『シャンパン三重奏曲』といはれることもある。しかし、何れにしても、三曲ともごく単純なもので、恐らく、それがためにハイドンも、これらの曲に多くの美点を見出した。しかし、この老大家は、最後のハ短調の曲の出版には賛成しなかった。ところが、ベートーヴェンは、これを一番いゝと信じてゐたので、それをとやかくいふのは何事だ、ハイドンが焼き餅を焼いてゐるのだと考えて、内心甚だ面白くなかつたといふことである。 【以降は割愛】 一一六、『幽霊三重奏曲』など 一一七、その他の三重奏曲・・・・・夜曲など 又、もう一冊は、読解断念に付き、内容の確証は出来かねます。 ●べエトオヴェン パウルベッカア著/大田黒元雄訳 東京 第一書房 昭和六年四月十一日発行 \1 http://www.google.com/search?hl=ja&rls=com.microsoft%3Aja%3AIE-SearchBox&rlz=1I7SUNA&q=%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%A2&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr= http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do;jsessionid=09FD5E59482B0F3C8A39A186C42685AF?tourokubi=575A5FAC1978EE8B7570B4FEF02D2FEA547F67024976946E&seq=1332&sc=90CA8583A765C5D74ED18997687098EA 第二部 第二章 ピアノ曲及び協奏曲(一〇七頁~一八四頁) に、ピアノ作品・作曲、作品の背景などの記述が、かなり有りますが、旧漢字・旧仮名遣い・文語調に手を焼き、読解断念(涙)! お役に立つか、甚だ疑問ですが、現時点で見付けられた情報です。