本当です。スポーツに限らず複数の趣味やレクリエーションを並行して
行なうことが奨励されていると言っていいでしょう。スポーツに限定すると、
よくあるパターンはシーズンごとにプレーするスポーツを変えることです。
たとえば春~夏は野球を、秋~冬はアメリカンフットボールやバスケットを
プレーするといった具合です。一流アスリートになると、野球・バスケ・フット
ボールのすべてでレギュラー選手だったりします。
大学レベルでも2つのスポーツをかけ持ちする人は珍しくありませんが、
強豪大学だと片方に専念するようアドバイスされることもあります。これは
両方やると中途半端になるというよりは、メインではないほうのスポーツで
怪我をする恐れを避けるためです。
ちなみに大学スポーツの統括組織である NCAA では、練習時間の制限を
厳格に定めています。たとえば週の練習時間は○○時間まで、オフシーズンは
練習を禁止といったものです。だから日本のように1日中・1年中練習している
ことがなく、これも他のスポーツとの掛け持ちを容易にしています。
なお、ご指摘のように日本ではひとつのことに集中することを求めますが、
米国はチャレンジ精神の国なので、「 他のスポーツに挑戦しないのはもったい
ない 」という考え方が支配的ですね。たとえば野球で一流なら、ほかの
スポーツでも一流になれるのではないかという考え方です。
実際プロスポーツ選手にもなると、学生時代は陸上競技で州王者だったり
する人が珍しくありません。その究極が、大リーグとNFLの両方で活躍した
ディオン・サンダースです。彼は同じ週にホームランとタッチダウンを記録し、
史上ただ一人、ワールドシリーズとスーパーボウルの両方に出場しています。