レコーディング技術の変化も関係しています。
~60年代。
オールドグレッチの鳴らない何ともいえない渋い音。はっきりした、軽いラディックの音。しっかり芯のあるスリンガーランドの音。個性がありますが、ドラムヘッドが、レモのアンバサダーコーティングの為、「パン」「ドン」的音。日本のメーカーは、まだ、子供時代だと思います。
~70年代半ば。
マイクは、バスドラ・スネア・オーバーヘッド。ラディックのスープラフォニックのスネアの音が軽くなりました。
明るく、オープンなサウンドです。
また、この頃からYAMAHAが、積極的にマイルスデイビス・ウェザーリポートなど、玄人受けするミュージシャンを積極的にサポートし始めました。
日本メーカーがこぞって、世界進出しました。YAMAHAのYD-9000が日の目を見出しました。AKGマルチマイキングと良くマッチしましたが、「ドーン」って感じの音でした。後のレコーディングカスタムで「トーン」という音に変わりました。
Perlのメイプルの野外ライブで音が遠くまで届く、「バーン」って感じの音ですね。
TAMAはYMOやポリスなどで一般の人も耳になじんだと思います。、鳴りの良さが売りで、厚胴バーチのしっかりした音でしたね。
70年代後半から、80年代。
シモンズのエレドラ登場。同じくSONERの極厚胴のメイプル深胴の暴力的とも言えるパワーにより、深胴ブーム到来です。バーチシェルモデルもSONERの音がして、驚きましたね。
皆、こぞって深胴、厚胴(YAMAHA以外)&ピンストライプのドラムヘッドの組み合わせでした。。ライブパワー重視のPerl。マイキング重視の薄胴ハイテンションラグのYAMAH(でも倍音成分が多く、硬い音に聞こえたのが不思議です)。オールバランスで鳴り重視とアイディアののTAMAって感じでした。
一時期はかっこよさから、皆ハイテンションラグ(レコーディングカスタム風)流行りましたが、瞬く間に消えました。
80~90年代になって、日本のメーカーが、一級品として世界の中で認知されるに至り、3メーカがこぞってメイプルシェルの厚胴をラインアップに加えました。メイプルの立ち上がりの良い、締まった音は遠鳴りと、なりのバランスが作りやすかったのかもね。YAMAHAのメイプルはYAMAHAの音がしたのが、面白かったです。
90年代~2000年あたりから、薄胴の鳴り重視に変わり、今は浅胴回帰、オフっぽい音、アンビエントの流れに変わってきています。
また、日本のCANOUPUSのようなベンチャーも現れ、認知されています。ラディックをよりしっかりさせたような感じと、個人的には思っています。
また、グレッチは、鳴らすのが大変なのですが、根強い人気です。
TAMAは今はUK&ヨーロッパ圏でで人気です。
YAMAHAはオークカスタム登場で、新規需要を開拓。個人的には慣れているせいかバーチの音が好きです。USで結構シェアあると思います。ラスベガスにあるのがすべてYAMAHA(しかもシェルは日本材)、笑いました。
Perlはロック好き、オールドジャズファンには一番安心できる音だと思います。
CANOUPUSは、J-Popに良く似合う音だと思っています。
以上、参考まで。
お礼
こんなに詳しく有難うございます!!!