「プリンターでプリントアウトすると、色がくすんでしまいます。」
そうなる原因が撮影時にあるのか、プリント時にあるのかをはっきりさせなければなりません。まず、下記をお読みください。
1、撮影時の注意点。
(1)、背景と被写体(白色の商材)
被写体の形やそれが画面上でどのくらいの割合を占めているのか。そのとき背景の明るさはどうか。
画面全体的に明るく白っぽい場合、露出不足でコントラストが弱くなり眠い画像になりがちです。
これを避けるためには露出補正をします。
(2)、光の状態。
太陽光直射、木陰、室内フラッシュ使用、使用しない、・・・など撮影状況で色調が変わります。
太陽光やフラッシュ撮影時はコントラストがはっきりしてシャープな画像が得られます。
木陰や室内自然光の場合はソフトで柔らかい感じになります。
(3)、カメラやストロボの性能。
明るいレンズの中には開放で撮影するとコントラストが低いものがあります。
付属のストロボでは光量不足やムラが考えられます。
*カメラの機種、被写体の形や模様、撮影方法等、上記のことを参考にして補足されると、具体的な詳しい回答が得られると思います。
2、プリント時の注意点。
(1)、使用するインクと用紙でプロファイルが異なります。分かりやすく言いますと、そのインクに適する用紙を使用した場合にはほぼ満足がいく画質が得られますが、
それ以外の組み合わせの場合、仮に同じメーカーの用紙であっても色調がおかしくなります。
(2)、黒が灰色に印刷されるという質問を良く見かけましたが、プロタイプのようなプリンターを御使用の場合には、それを使いこなす技術が必要です。
(3)、プリント時の白は、例えば強く太陽光が当たって白く飛んでいる部分です。これと同じ明るさの部分だけが白く表現されます。
実際には被写体はこれより少し明度が低い白で表現することになりますが、カメラで露出補正して明るくと飛ばし気味にしたり、ワードで調整したとしても、プリンターが補正して灰色っぽく、くすんだ感じになることもあります。
このときドライバーで補正なしを選びプリントしなければなりませんが、画面全体を白っぽく調整するだけではシャドウ部が眠く締りのない画像になりますので、うまくいかないことが多いです。
もし画像加工ソフトがカメラに付属していて、レベル補正やトーンカーブ調整が可能な場合には、画面の任意の部分を白くして、画像全体を引き締めることできますので、こちらのほうが比較的たやすく 調整できます。
*これもあなたが使用されている機種、プリント時の設定などが分かれば具体的な回答が得られます。
*他の方も述べておられますが、まずは適正に露出を補正して(分からないときは露出補正値を変えて5~6枚撮影しておく)撮影し、それを専用紙でプリントしてうまく行くかどうか確認します。
それでもくすむ場合や、専用紙以外の用紙(色が付いていたり、インクがにじむ場合は不可)を使用する場合には、撮影で工夫するか、ソフトで加工しなければならないと思います。