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チェロの駒を倒した場合の対処方法と修理の必要性
- チェロの駒を倒した場合、楽器屋での調整が必要です。
- 駒が倒れることにより音のバランスが崩れる可能性があります。
- 修理・調整に出せる場所がない場合は、自分での習得が必要です。関連URLもご紹介します。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは. ヴァイオリンをやっている者です. 駒が倒れると,楽器内部にある「魂柱」という木製の棒が外れる可能性があります. f字孔から覗いてみて,確認できる棒が魂柱と呼ばれる部品で,表板の振動を裏板に 伝えるという役割を持っています. 魂柱は,表板と裏板の間に「挟まっている」だけですので,駒が倒れると弦による 圧力が無くなり,外れてしまうことがあります.ですから,魂柱が外れているよう でしたら自分で修理することはできません.楽器店に持っていってください. ご質問内容を読む限り,魂柱は外れていないようです.この場合は,自分で駒を立て てください.まず,弦を緩めて,駒を元の位置に(表板と直角になるように)手で支 ます.そして,もう片方の手で糸巻きを巻いて弦を張ってください.少し弦を張った ら,再度,直角になっているか,位置がズレていないかなどを入念に確認しましょう. うまく駒を立てることができたら,調弦してください. 楽器を弾いてみてたら,以前と音が変わってしまっている可能性もあります. その場合は,楽器店へ持っていき,調節してもらう必要があります. ご参考までに.
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弦楽器の駒や魂柱が倒れると専門家に見て貰わないと駄目 これはお題目のように誰も口を揃えて言っていることです。 誰もが言うということは、それだけ難しいという事でもあります。 ここで作業に関して気をつける事を羅列すれば一晩掛かると思いますし、文章だけでは当然理解が及ばず、画像もたくさん必要になります。そしてそれが揃ったとして、次に楽器本来に備わっている良い音が引き出せていると判断できる良い耳が求められます。 この道は険しいです。このサイトでの質問・回答には馴染みません。また関連URLはご質問者さんのような実際に駒を立てたり魂柱を立てようとする(駒をいじるには魂柱を立てる知識が備わっていないと、駒は立てられず魂柱まで倒れてしまった場合に対応出来ません。この二つの作業は密接に関連しています)人に取っては通り一遍の解説なので物足りないものばかりです。 私は専門家でないと駄目だとは申しません。でも誤って駒を倒したからそれを立てる方法を今習得したい、というのならそれ程簡単ではないので今回はやっぱり厳重に梱包して専門の工房へ送られる事をお勧めします。 はっきり申し上げて工房へ弟子入りしなければ習得できないような部分を含む作業を一人で文献を読んだりしながら習得するには器用さと耳と時間が必要です。もし興味をお持ちなら趣味として時間を掛けてそんな領域に踏み込むのは良いと思います。 駒が倒れたので立てたいというだけなのに、仰々しいと回答だと思われるでしょうか。でもこれはお題目の受け売りではなく私の経験から申し上げている事です。駒を立てる為だけの知識でもって事に当たればかなりの確率でもって失敗(楽器にダメージを与える事を含んで)することを心配しています。でももしこんな分野に入られるなら、それはそれで面白い世界が広がるとは思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。非常に理に適ったご説明で分かりやすく、納得できました。 おっしゃるとおり魂柱が内部で倒れた場合、これはもう物理的に回復することすら至難の業だと言うことは素人目にも分かりますし、場所を調整する、となればなおさらです。 しかし駒であれば、いくつかの条件さえ満たせば自分で起こしても問題ないと判断しました。そして実際やってみましたが、むろんもしかしたら何か問題が発生しているのかも知れませんが、少なくとも今まで傾いていたものを直せましたし、音も良くなった気すらします(ということは、私は間違ったことはしていなかったと解釈しています)。 おまけにこの駒が「いままで立っていた跡」を見ると、魂柱との位置関係もかなりズサンだったことも分かり、勉強になりました(なにせ5万円で買ったものですので)。 5万円でかったからぞんざいに扱う、というつもりは毛頭ありませんが、こうやってさまざまな知識を吸収し、「私はチェロ弾きだ」と言えるようになったアカツキに高価なチェロを買うとしたら、彼(今の5万円のチェロ)も納得してくれるのでは、と自分で思っています。 今度A線をマイルドな音の出るものに交換してみようと思っていますし、私は5万円チェロもそうやって愛しているつもりです。