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ウルトラマンシリーズの女性隊員について
- ウルトラマンシリーズに登場する女性隊員の扱い方について質問です。初期の女性隊員はサポート的な役割が多かったが、ウルトラマンティガで初めて女性隊長と主人公と同等の戦闘能力を持つ女性隊員が登場しました。
- 各作品内で女性隊員が果たしてきた役割について教えてください。
- ウルトラマンティガ以降の作品では、ジェンダー排除の工夫がなされてきたのか、何らかの考えがあるかも教えてください。
- enri-ennri
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ジェンダーについて不勉強なため、見当はずれ、不適切な表現がありましたらすみません。 この質問を読んだとき、最初に浮かんだ「女性隊員が男性隊員と同列に描かれた」作品は、『ウルトラマングレート』 (1990年)でした。これは、円谷プロがオーストラリアで制作したビデオ用作品で、登場メンバーも全員外国人でした (主役は設定上は日系？)。 2人の女性隊員が登場しますが、キムは「メインパイロット」と設定されており、戦闘シーンでも活躍が目立ちます。ジーンのほうは、基本的に科学者であり、ヒロイン的役割も担っていました。二人とも、いわゆる「アメリカTV番組のチームもの」的な「仲間」として描かれていた印象があります。 続く『ウルトラマンパワード』 (1993年)は、アメリカでの製作。こちらでも2人の女性隊員が「パイロットと科学者」という位置づけです。 》ウルトラマンティガ以降の作品でジェンダー排除の工夫は 特に「ジェンダーを意識しての工夫」というのはないのではないかと思います。 現実社会での女性の進出や意識の変化が、そのまま作品に取り入れられたに過ぎないと感じます。女性隊長という設定などがこれにあたりますね。イルマ隊長は、さらに「夫との死別、息子をもった母親としての顔」というプライベート面も描かれていました。 戦闘の中心という役割は『グレート』で始まっていますので、レナ隊員は、それを日本製作版で初めて体現したとは言えるかもしれません。 これ以降も、副隊長としての女性キャラ、攻撃のメインとしての女性キャラは随所に出てきますが、よりキャラクター描写が細やかになっていくことはあっても、それは女性に限ったことではありません。 あえて挙げるならば『ウルトラマンガイア』では、複数ある専門攻撃ユニットに、女性隊員のみで構成されるチームがありました。が、これもジェンダー意識というよりは、『セーラームーン』などに始まる「女性の戦闘チーム」のイメージを取り入れたに過ぎないでしょう。 以下、思いつくままに過去の女性隊員の描かれ方について書きます。古い世代なので、『ウルトラマン』～『帰ってきたウルトラマン』あたりまでしか自信がありません。 まず、『ウルトラマン』のフジ隊員に関して言えば、仰るように、サポート的役割が目立ったと思います。作戦室に他隊員がいないためことから、後方にて通信員をする場面も多くふられました。 まさに、当時の企業での「職場の花」的扱いも多かった気がします。 『ウルトラセブン』のアンヌ隊員になると、平時および作戦行動内において、男性隊員との扱いの差はないような印象を受けていました。が、確かに「ドンパチの核になる」ような立場になることはほとんどありませんでしたね。 またアンヌは、「メディカルセンター要員」としての顔も設定されていました。こういう表現もジェンダー的な切り口で見ることは可能なのでしょうか。 『帰ってきたウルトラマン』の丘隊員、『ウルトラマンＡ』の美川隊員 (南夕子は後述) に関しては、アンヌ以上に「男性隊員との差のない」表現という気がします。作品内では、「女性らしい心遣い」くらいしか性差を感じさせる表現がなかった、および本人の個性がフィーチャーされるエピソードがあまりないため、役者自身の個性以上の存在感を感じさせないイメージがあります。 美川隊員の場合、南夕子降板後、紅一点になるため、主役の北斗とコンビを組む場面も見られ、それなりに描かれることもありましたが、男性隊員と差のない活躍をしていました。 南夕子はまぎれもなく主人公です。なので描かれる機会も多く、戦闘シーンでも前線に出ることは少なくなかった気がします。しかし、「男女合体ヒーロー」の象徴なので、北斗の「勇敢さ、攻撃性」と対照的に「母性、優しさ」の面を描くために用意されたキャラクターと言えましょう。この性格的な色分けを、ジェンダーととるのかどうかは、私には判断がつきかねます。 長くなりましたので、他のウルトラマンについては、若い方にバトンを渡します。 参考になれば幸いです。 ※蛇足ながら、特撮作品の話題ではありますが、アニメカテゴリのほうが回答がつきやすい可能性もありますことをお伝えしておきます。
お礼
私が望んでいた以上の、かなり詳しい意見です。 ありがとうございます！！ 参考にさせていただきます。