• 締切済み

電車の、クハのメリットとは?

電車の先頭車が付随車の場合、どのようなメリットがあるのですか? 京浜急行などは先頭車は電動車ですが、 先頭車が電動車の場合、脱線した場合に大きな被害を防いだり、 軌道回路の正確な検知を行うことができることなど、 メリットがたくさんあるようです。 しかしJRなどはほとんどが先頭車は付随車です。 先頭を電動車にすればメリットがたくさんあるのに、 どうして付随車が主流なのでしょうか。 先頭を付随車にすると、どのようなメリットがあるのか教えてください。

みんなの回答

回答No.3

他の回答者の方々が書かれていること以外に、私がふと思いついたことを書きたいと思います。 例えば、4両編成で【Tc-M-M-Tc】とした時に、中間2両をユニットとして走行機器を集約搭載、両端のTcは制御のみとすることで、M車を重くできます。 加速力が必要な時、勾配区間を走る時などは動力車が重いほうが粘着に有利ですし、制御車(Tc)に走行機器を殆ど搭載しないことで、万が一の踏切事故の時なども修理費用が安く済むと思います。 中間付随車を入れるとしても、動力車と付随車(制御車含む)とで仕様を完全に分けて造れるので手間も省けるかと。 ※私は本職ではないので、もし間違い等ありましたらご指摘お願いします。

回答No.2

こんにちは。首都圏の鉄道会社で運転士をしております。 先頭が電動車でない場合(クハ)のメリット。 ○機器が分散され重量配分が良い。 ○先頭が駆動輪で無いため、空転しにくい。 ○先頭が電動車の場合、コンプレッサーやMGなどの機器も搭載する必要がありますが、踏み切りに置かれた放置自転車などがあり引っ掛けた際にこれらの補助機器類が破損し、受給電処置やコンプレッサー停止による機能半減などの影響がある。 ・・・・という点があります。 実際の運転する側からすると、空転の事が一番大きいかなと。 どんなにパワーがあるクルマでも、空転状況下では全く意味がないので。 京急の場合、先頭車は必ず電動車なのですが、 軌道検知が確かに早い事も理由としてあるのですが、もっと大きな理由として、 ○先頭車が重い事による踏切事故での脱線の危険性低下 ○もともと高加速を要求される路線なので必然的に電動車の比率が高く、他社のように価格が高くなり設計が極力避けられる先頭電動車(クモハ)が普通に存在していた事が一番大きいのかな ・・・・と。 去年、京急蒲田駅そばの国道15号との踏み切りで、トレーラーヘッドと電車が衝突する事故がありましたが、その際脱線はせず、電車もそのまま自力で運転再開できました。 もし、先頭車が軽かったら、そのまま弾き飛ばされ脱線しているでしょう。

sorakino
質問者

お礼

ご回答、どうもありがとうございます。 なるほど。確かに先頭が引っ張っていくような形だと、 空転がしやすいですね。 その他にもこれだけメリットがあるとは知りませんでした。 京急線内では、先頭が電動車のほうがメリットが大きいということですね。 大変参考になります。

  • ultraCS
  • ベストアンサー率44% (3956/8947)
回答No.1

現在の電車はほとんどがMM'ユニットの二両で電動車ユニットを構成しています。もし、制御電動車をデフォルトにすると、増結編成や支線区運用の短編成の場合、電動車構成比が高くなって不経済というのがあります。現在のJRだと電動車比は2M3Tくらいになりますが、制御電動車を基本とすると、4両編成の場合は全電動車になり、投下費用が増大するし、運行経費も掛かります。制御電動車方式でこれを避けようとすると、費用の掛かる1M方式を導入するか、片側を制御社+付随車にするしかありません。後者だと制御車と制御電動車が存在することになり、車種が増えてしまいます。 JRの場合、投入台数が多いため、車種を整理したいというのもあるでしょう。開発費は車種の数だけ必要です。 あと、ただでさえ重くなる制御車を電動化すると軸重特に枕バネ下の重量が大きくなり、軌道破壊が促進させる可能性というのも見放せません。車重は平均化(さらに軽ければその方がよい)していた方が望ましいです。 京急の唱える理屈は他社ではほとんど顧みられていません、現実問題として軌道回路で問題が起きたことはほとんどない(積雪時など、京急でも同様なことが起きているし、脱線についてもこれが原因で被害が大きくなったという事例がないのです。京急の場合、関東私鉄では線形が悪い(曲線が多い)、都市部での立体化が遅れている(都市化地域の沿線距離が長いため)、他社より高速運転をする、19m車なので20m車より余裕があるなどの京急側の理由が大きいというのもあります。

sorakino
質問者

お礼

なるほど・・・。 先頭を電動車にするとメリットがあるというのは、 京浜急行独自の考え方だったってわけですね。 参考になりました。どうもありがとうございます。

関連するQ&A