キーンという音がしているときに、音声を最小にしてもその音が聞こえるのであれば、音声回路の可能性は低いです。
次にキーンという音が、画面の映像の変化(主に映像の明るさの変化)に連動したように変化するのであれば、水平発振回路からの発信音です。
水平出力とアノード電圧はフライバックトランスから出ていますのでこのトランスの「唸り」が他の部分を振動させて、キーンという音になっている可能性があります。
機種によっては高圧出力調整やフォーカス電流調整、スクリーン電圧調整が内部のツマミやタップ切り換えによってできるものもありますので調整により直る場合もありますが、ブラウン管などの経時変化により、スクリーン電圧を下げると画面が暗くなってしまったり、フォーカス電流を下げると画面がぼんやりとなってしまうこともありますので、総合的には修理を得意とするお店に相談されるしかないでしょう。気にならなければそのまま使っても支障はないものと思います。
テレビの内部では高電圧を作り出していますので、これらの調整は知識のない人は触らないほうがいいしょう(特にブラウン管周り)
ブラウン管に吸盤のようなものがついていますが、これは、アノードキャップといいます。ここには約2万ボルトの電圧がかかっています。これに繋がる部分がフライバックトランスです。この付近から音が出ている場合が多いです。
電圧は高いのですが、電流値は低いので感電による危険よりもこれらの部分にホコリや異物混入、接続不完全によるスパークや発火が心配です。