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化学式ヒートポンプの仕組み
普通のヒートポンプと化学式ヒートポンプは 仕組み上で、どこが違うのでしょうか?また それぞれの利点、欠点は どんなものか教えてください。
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普通のヒートポンプはフロンなどの冷媒を圧縮、膨張させて熱移動を発生させます。 一般的に気体は圧力を上げると温度も上がり、 圧力を下げると温度も下がります。 エアコンの室外機で冷媒を圧縮させて、それを室内機で膨張させることで冷やし、周囲の熱を奪う事で、室内に涼しい空気を出します。(冷房)、暖房の場合はこのサイクルを逆にします。 化学式ヒートポンプは、媒体の圧縮膨張にはよらず、化学反応で吸熱、発熱を発生させます。 Ca(OH)2やCaCO3などの物質を使い、水和・脱水反応や炭酸化・脱炭酸化反応を使い、吸熱、発熱を発生させます。 (電気で少し加熱すると吸熱分解し、分解した各物質を反応させると加熱合成します。これらは可逆反応なので、何回も行えます) 利点としては、どちらのヒートポンプも投入する熱量(電気)に対して、もっと多くの発熱吸熱が行えるという点があります。 特に化学式は、化学反応をさせなければ熱が発生しませんので、長期の蓄熱や、熱移動、ロースが少なくて済む、などの利点もあります。 欠点としては、普通に電熱で発熱を起こさせるのに比べ、 装置が複雑、精密、高価になる点があります。 とくに化学式は、可逆反応ではありますが、何度も繰り返すうちに反応効率、活性化の低下などの問題もあります。
お礼
大変わかりやすく教えていただきどうもありがとうございました。