2×()という表示は、リピート記号やダル・セーニョなどで譜面上の同じ部分に戻ってくるようなケースにおいて、その同じ部分の演奏内容が折り返してきたときには微妙に変化する場合などに用いられる表記法です。この表示がある場合、カッコ内に示されている演奏内容は、その部分に戻ってきた2回目の時の演奏内容になります。
繰り返しで同じ部分に何度も戻ってくる場合で、2・3回目の演奏内容が1回目の時と異なる場合などは、「2,3×」などのようにまとめられて表示されたりすることもあります。
蛇足ですが、1回目の時だけカッコ内の内容で演奏する場合などは「1×only」などのように表示されることがあります。
また、1回目の時にはその部分は演奏しない(その区間はすべて休符)ような場合には、「1×tacet」と表示されることもあります。
なお、具体的な演奏内容に関しては、その曲の音源を聞いてどのように演奏されているのかを確認してみるのが最も確実でしょう。
参考まで。