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第二次大戦中、旧海軍から原爆開発を命じられた旧京都帝大の加速器「サイクロトロン」

NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載 「原爆研究」京大に日誌・加速器の建造を克明に http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080317AT1G1402116032008.html 原爆を開発したら過去の日本は使用するつもりだったんでしょうか? また、URLは爆弾以外作れないと解釈してしまうような文章ですが加速器は原子力発電の研究や地球環境いわゆるエコとは無関係ですか?

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回答No.1

 加速器は原子核の特性を調べるための実験道具です。当時は原子核の特性も良くわかっていなかったので、原爆を作るには原子核の特性を調べる事が不可欠でしたが、原子核の特性を調べる事自体は原子力発電の研究にも生かすことができるので、軍事性はあまり強くないと言えるでしょう。但し、平和利用などで予算をもらえるような時勢ではないので、加速器の製作にあたっては原発開発を名目として予算を貰っています。  もし完成したら日本は使用していたでしょう。物理学者が嬉々として開発にいそしんでいる点等を含め、現在の視点からすると奇異な感じがしますが、おそらく、「単なる威力の強い爆弾」という認識しかなく、戦局を変えうるには有効でも、多くの人に健康被害をもたらしたり(高名な物理学者といっても医者ではないわけで)、そのことが世界に核と放射能の恐怖をもたらす点までは考えるに至らなかったのではないかと思います。  但し、実際の研究では核燃料の精製に戸惑っていた段階で、その次にはアメリカの原発開発で最大の難関であった爆弾の内部構造の計算(転載数学者フォン・ノイマンの指揮のもと、数学者を結集させても10ヶ月かかった)という問題を解決する必要があり、日本の資金力とスタッフでは10年以上はかかったのではないかという気がします。軍部は実用化に期待していたのでしょうが、現場はそれにうすうす気付いていたのではと思うので、開発による軍事、社会的影響などにそれほど思い悩む事もなかったのかもしれません。