通称「M型脱毛症」と呼ばれる男性型脱毛症の場合，その原因は，髪の毛を作っている毛根付近で，5α-リダクターゼ二型（5α-還元酵素二型）の働きでテストステロンから作られるジヒドロテストステロンの作用による脱毛と言われています。
飲む発毛剤といわれる「プロペシア」は，5α-リダクターゼ二型の働きを阻害することで，ジヒドロテストステロンの濃度を下げて作用させないようにすることによって脱毛しにくくし，また，脱毛しにくくなることによって発毛しやすくする発毛剤です。
ですから，治りますし，治る過程に於いて，生活習慣や食事内容を含む食生活を改善することで，完治させることが可能だと考えられています。
つまり，発毛剤を使用したからと言って安心してしまい，改善するべき点を改善することがないため，一時的に治ったように見えても発毛剤の使用を止めてしまいますと症状が悪化してしまい，そのために治りにくいと勘違いされているわけです。
予防法として確立されている方法はありません。
一応，脱毛を促すジヒドロテストステロンは，毛穴の中で作られ，皮脂の中に混ざり合っていると考えられていますので，毛穴の中に1日以上経った古い皮脂を出来る限り残さないように取り除くと予防になるのではないかと考えられています。
つまり，シャンプーのゴシゴシ洗いの代わりに，頭皮マッサージをしながらもみ洗いをすると予防しやすいのではないかと考えられているということです。
なお，自慰行為を活発にしても，精子生成にテストステロンが使用されてしまうため，M型脱毛症になることはないと考えられています。
また，ボディビルなどで筋肉増強をしますと，テストステロンが多くなると言われていますが，これも増えた文は筋肉を作るために消費されてしまいますので，一応，安心して良いと考えられています。
一応と書いたのは，急激に筋肉増強を止めてしまった場合，その余生でテストステロンが多くなったままになりますので（少しずつしか減少しないようです），増えすぎたテストステロンが毛穴にまわされてしまう可能性がありますので，クールダウンする必要があると考えられているからです。
